ロクタ紙。
おそらくほとんどの日本の方はご存知ない名称かもしれません。
試しにグーグルで調べてみても、出てくる日本語ページは少なく、英語のものも多いとは言えないもの。
そんな紙に魅せられこちらで販売することになりました。
出会いは10年ほど前に訪れたカトマンズ。
数年そこで仕事をしていたのですが、生活に慣れてきたころ商店やお土産屋さんで一冊のギフトカードと出会います。
ちょうどそのころ、クリスマスカードを探していて、日本ほど紙もの文具が多くない現地で私は様々なお店をのぞいていました。
そこで見つけたクリスマスカード。
少しざらっとした厚手の紙にインクでサンタとトナカイが描かれていました。
よくみると紙の繊維がぬくもりを出していて、これにメッセージを書いたら温かい気持ちが伝わるかも、と思ったのを覚えています。
二つ折りのそのギフトカードは厚手なのですが、同封されていた封筒はさらっと薄く、太陽に透かすとうっすらやわらかい光が感じられるもの。
そして素朴な紙の繊維。
一瞬、子どもの頃に牛乳パックからポストカードを作ったのを思い出しましたが、それよりもなめらかで味わい深いものでした。
それから数年。
日本に戻り現地と異なるペースで忙しく働く中すっかり忘れていましたが、数年前に再度訪れた際にふと思い出しました。
デザインや紙の厚さ、作られる過程のストーリー等をより知ることで一段と魅了され今に至ります。
次の仕入れの時にはどんな紙と出会えるか、今からわくわくしているところです。