私のトラウマ

私のトラウマ

今から20年近く前に、アメリカの大女優(?)が 「毛皮を着るのはやめてください」とコメントし、大きな反響を呼びました。 決して共感する人ばかりでは無かったと記憶しています。 私には他人事。気にすること無く毛皮のコートを着用していました。 その後ネットで「猫の生皮剥ぎ」の動画を観る機会があり、 激しく大きな衝撃を受けました。 猫たちが目の前で、生きたまま皮を剥がされて行く仲間を、震えながら見ている。 なんという恐怖! 世界中のあらゆる動物が、人間の趣味趣向のために、 生きたまま皮を剥がされているのです! 母に「なぜ殺してからはがさないの?」と質問すると 「死んだ後では毛が抜けるのよ。だから生きたままはがすんだって」という答えでした。 身近な猫も例外では無かった・・・・ 毛皮コートや毛皮マフラーを捨て、せめて野良猫のサポートをと思い、 野良猫の避妊手術、その後自宅で飼い、あるいは外へエサを運びました。 手術した子は28匹ほどになります。 男友達はオスの去勢を知り、「なんて酷い事をするんだ」と・・・ でも今は正しい答え、最良の方法が見つかりません。 悩みを抱えたままの個人活動です。 「できることを、できる範囲でやろう」が出発点でした。 毛皮・・・それが私の心底に眠っているトラウマです。今でもとにかく毛皮が恐い。 小さな可愛い毛のたぐいの物は全部恐い。 「可愛い」と手に取る・・・・「素敵」と触る・・・その毛はどこから来たの? フェイクもの?それとも・・・・ 大女優の進言の賜物か、時代の要求が減ったのか、 毛皮のコートは見かけなくなったけれど、 今でも世界中で、あらゆる動物たちが犠牲になっている。 毛皮のたぐいは今でも私のトラウマ。深い悲しみと恐怖に襲われる。 作家の皆様で、このレターが障りになる方がいらっしゃったら、 本当にすみません。ごめんなさい・・・・ 申し訳ありません。 でも私は、一人でも多くの方に、動物の毛皮の実情を知って頂きたいと思っています。 「それでは牛革などは?」と問われると「・・・」詰まってしまいますが、 生きたままはがす毛皮は、一線を越えたものと思っています。 でも、難しいですね・・・・

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水彩&クラフト

アートボックスき乃
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