自分で自分の服や家族の服を作るようになるまで、実は生地のことなんて全くと言っていいほど知りませんでした。服を買うのはプチプラと言われるものばかりで、生地の質や着心地よりも流行りのデザインだったり服の値段を重視していた気がします。
そんな私が服を作るようになったきっかけは子供が生まれてお揃いの服を着たいと思うようになったこと。一つを作るのだけでとっても手間がかかりますが、生地を選んで好きなデザインで自分で作った服は特別なものになりました。
そして特に楽しかったのは使う生地によって着心地も触り心地も雰囲気も変わるということでした。綿、麻、化学繊維とたくさんの素材があり、それぞれ長所短所がありますが、肌触りの良い綿と麻の生地がお気に入りになりました。
綿や麻はシワになりやすかったり、使い込んでいくと色も少しずつ落ちやすい、何度も洗濯すると縮みやすいです。ですが使ううちに柔らかくなり、風合いが増していくことに魅力を感じます。
そんな綿と麻を使って作ったお弁当袋などの巾着たち、レッスンバッグはシンプルだからこそ生地にこだわって作りました。
私のように生地に興味がなかった人にも天然素材の良さを感じてほしい、是非長く愛用して経年変化を感じていただきたいという気持ちを込めて一つ一つ大切に作っております。