15年前にアンティークショップに勤めていたころ、
給料の大半をそのショップの布やボタンに費やしていた。
そこは、ファイアーキングやカードや家具もおいていたけど、
ハンドメイド副資材を中心としたショップだった。今はもうない。
その頃、ショップでは新柄がでると、私は遠慮しつつも、キープさせてもらったり、
店頭に並べて閉店時間までに売り切れてしまわないかドキドキしながら待った。
お客様が選ぶ布を見て、
「ほほう、面白い組み合わせだな~」とか、
「花柄がお好きなんだな~」とかも楽しんでいた。
そんな懐かしい頃を思い出しながら、今回たからものを提供する事にした。
布は洋服の衣替えのたびに、眺めて、堪能して、きちんと防虫剤をいれてしまっていたが、
誰かの手に渡って、美しさや可愛らしさを堪能してもらったり、何かに生まれ変わったり、
そうしてもらったほうがいいのかな、と考えたから。
ヴィンテージファブリックやフィードサックは、
人から人の手へ渡ることの方が、その存在として正解だとも思うから。
私のたからものは、とても良い状態です。
楽しんでいただけたら。