こんにちは。
Fujiiro komachi の shizusaです。
今回は私が作っている、「シルク刺繍シリーズ」をご紹介します。
私は子供の頃に、大叔母からビーズ刺繍を教わったことをきっかけに刺繍が大好きになりました。
大学卒業後には、デンマークのHedeboという刺繍を学びたくてデンマークの手芸学校へ留学をしました。
(Hedeboはヒーダボーと言ったりヘデボと言ったりします。)
デンマークから帰国後は、昔から憧れていた日本刺繍の職人を目指し始め、今は職人として仕事をいただけるようになりました。
Hedeboも続けたいなという気持ちは今もあり、デンマークで学んだ刺繍技法を使ってアクセサリーを作ることにしました。
最初はHedeboの伝統的なスタイルで、麻布に麻糸で刺繍していました。
しかし、日本刺繍の勉強をしていくうちに日本刺繍でも似たような技法があることを知りました。
日本刺繍は絹糸を使うのが主なので、その時に絹糸でもできるんだ!と気がつきました。
試しに絹糸で刺繍してみると、麻糸とはまた違う美しさを感じました。
麻糸の刺繍は素朴な優しい印象でしたが、絹糸は繊細な品のある印象です。
どちらも素敵なのですが、せっかく日本刺繍をしているのだから「絹糸の美しさを感じられるものづくり」をしていこうと決めました。
※日本刺繍で似た技法というのは、とても手間のかかる技法なので現在はあまり用いられないそうです。
古いお着物のお直しの際に見かけたことがありますが、とても繊細で美しかったです。
伝統的なHedeboも素敵な刺繍です。画像が載せられないのですが、ご興味のある方はぜひ画像検索してみてください。
・・・いよいよアクセサリー作りスタート!・・・
絹糸で刺繍するとなったときに1番の問題は「土台をどうするか」でした。
絹布は麻布よりも繊維が細かく、Hedeboの特徴であるカットワークが難しかったのです。
手間をかければできますが、そうすると販売できるような価格帯は現実的ではありませんでした。
そこで思いついたのが、「布に刺繍するのをやめる」というアイディアでした。
最初はレースのように糸だけで編み上げていく方法を試しました。
しかしあくまでも刺繍、編み物ではないので縫いつけるものがないと始まりません。。
芯になるものを用意して、芯を覆う形で刺繍することにしました。
レースは素敵だけど、アクセサリーにするにはちょっと頼りない。。という懸念も芯を使ったことで解消しました。(芯選びにも苦労しました。。今もまだ良い素材を探し中です!)
その結果、繊細でありながら、しっかりと形がキープされる上品なアクセサリーが作れるようになりました。
・・・糸のはなし・・・
日本刺繍の糸は少し特殊で、極細の絹糸が10~14本束になって1本の糸になっています。
その為、撚りがかかっていません。
これがこの糸の魅力の一つでもありす。職人が作るものに合わせて糸を細くしたり、太くすることができるからです。
また、撚りも自分でかけるので強く撚ったり弱く撚ったり調整ができるのです。
シルク刺繍のシリーズを作る際にも、どんな糸の使い方をするとより美しく感じられるのかを意識して何度も試して改良してきました。
・・・今後の展開・・・
そうして出来上がったアクセサリーは、使っていただく方にレースのような繊細な刺繍を楽しんでいただけるものになったと思います。
今はイヤリングとピアスを販売中です。
・スクエア型
・しずく型
・あわあわ型
・あわリング型
など、デザインもいろいろできてきました。
今後はネックレスやブレスレットも作ってみたいと思っています。
これから試作をしてみようというところなので、ご紹介できるのはまだ先だとは思いますが、アイディア段階では可愛くなりそうです。
※現在、スクエア型としずく型は30%offに値下げ中です!この機会にシルク刺繍を楽しんでいただくきっかけになればうれしいです。
ぜひ、作品ページもご覧ください。