いつもGlass Cat's硝子猫をご愛顧いただき、ありがとうございます。
長らく当ショップのマスコット的存在として制作してまいりました「ひげ猫シリーズ」を、
2026年3月末をもって、無期限の制作休止とさせていただくこととなりました。
今回はその理由やひげ猫への想いについて吐露させていただきます。
・ひげ猫シリーズの誕生
初めて登場したのは、グラスキャッツオーナー。
当ショップ名「Glass Cat's」の"Glass"には"ガラス"という意味の他に"メガネ"という意味もあり、
それをもじってメガネとひげを持つ猫として制作しました。
できあがったものがなんとなくカフェのマスターみたいだなと思い、
"Glass Cat's"というカフェを営む「オーナー」という設定で誕生しました。
これが意外と反響を呼び、あれよあれよという間にお迎えが決まっていく。
他のキャラも見てみたいという声にお応えし、次から次へとキャラが生まれていきました。
「サバトラ執事サバスチャン」「黒猫怪盗アルセーニャ」は、オーナーとともに特に人気で、
"ひげ猫3兄弟"なんて呼ばれたりもしました。
・人気がゆえの苦悩
ただ、ひげ猫の人気が高まっていくにつれ、本来のGlass Cat's硝子猫の形が崩れていくようにも感じていました。
というのも、本来のGlass Cat's硝子猫は、ビーズアクセサリー作家である私の母の老後の楽しみのために始まったものです。
小さな田舎で細々と趣味の範囲で作っていたビーズアクセサリーを、私の主人がもっと世に広めようと発案したことが始まりでした。
つまり、「母のビーズアクセサリー販売」が主軸なのです。
ところが売れ行き好調なのはひげ猫ばかり。
気が付けばひげ猫ありきのGlass Cat's硝子猫という形になってしまっていました。
ひげ猫を見つけて、ショップにお越しくださった方がビーズアクセサリーも気に入ってくれて購入くださる。
それはそれでも良いのですが、やっぱりどこか自分の中で違和感や母への罪悪感がありました。
ひげ猫の販売をやめようかな…でもやめたらウチに来てくれる方がいなくなっちゃうかな…と思い悩む日々が続きました。
(実は「ビーズアクセが売れないんだよね…」と実姉にこっそり相談したことがあり、その時にも「ひげ猫やめてあげれば?」と言われたこともあるんです。)
私の思考自体もひげ猫ありきのGlass Cat's硝子猫になっていたことにさえ、失望を覚えていました。
・ひげ猫販売をやめる決意
売れ行きの好調が続いていたひげ猫ではありますが、猫に関するminneの特集には一度も引っかかったことがありません。
猫アクセサリーを作られている方は私の他にもごまんとおり、完全に埋もれているのも実状です。
正直、売れ行き好調とは言っても、あくまで当ショップの中に限った話です。
ところが、ここ半年ほどその売れ行きもぱったりと止まってきてしまいました。
物価高の影響でハンドメイド作品が売れにくくなっているという現状もあるかとは思いますが、
SNSにひげ猫関連をアップしても反応がイマイチだったり、
新作が出るたびにご購入くださっていた熱烈なファンの方々の反応が芳しくなくなってきたりしていて、
「ひげ猫が飽きられてきている」という感覚を覚え始めました。
自分ではなるべく新しい形で発表しているつもりではありますが、実際はマンネリ化しているんじゃないかとも思うんです。
これはそろそろ潮時なのかもしれないと思い、「ひげ猫をやめる」ということを本格的に考え始めました。
もちろん迷いはありました。
当ショップの中では売り上げ頭であるひげ猫をやめたら、収益ゼロの月だって絶対出てくるだろうとか、
ひげ猫ありきで来てくださっていたお客様が一斉に離れていくんじゃないかとか。
でもここでいつまでもひげ猫たちに寄りかかっていては、Glass Cat's硝子猫そのものがダメになってしまう気がして。
それは売り上げが落ちることよりも致命的なことだと、天秤にかければ一発でわかることでした。
大事なのは母のビーズアクセサリーを売り続けていく土台であるGlass Cat's硝子猫そのもの。
ここに結論がたどり着いて、ひげ猫販売の終了を決意しました。
・今後ひげ猫はいっさい出ないのか?
2026年3月末にてひげ猫の販売を無期限休止することとなりましたが、
今後まったく登場することはないのかと問われれば、それは未定です。
ひげ猫復活のお声が多かったり、猫イベント(猫の日とか)に合わせて限定復活なんてこともあるかもしれません。
私自身もやっぱり愛着のあるシリーズではあるので、
完全販売終了ではなく、「無期限休止」という形にさせていただきました。
これまでたくさんの出会いがあったひげ猫シリーズ。
嬉しいことに低評価レビューはひとつもなく、皆さまに気に入っていただけて、本当に本当に感謝の気持ちしかありません。
制作はここで一旦休止となりますが、皆さまのお手元にいるひげ猫たちを愛でていただけたらとても嬉しいです。
・最後に
正直な気持ちを吐き出すことはリスクになるかもしれないという迷いもありましたが、
改めて書き起こしてみると、販売終了の決意がより強固になった気もします。
そしてこれからまた違う形で頑張ろうとも思えました。
ここまで長々とお付き合いくださった心優しい方、本当にありがとうございます。
今後とも、Glass Cat's硝子猫をどうぞよろしくお願いいたします。
Glass Cat's硝子猫 planète saphir