私がビーズ作品に出会ったのは、入院病棟でのリハビリテーションの場でした
管理栄養士として勤務していました
不器用ながらも一生懸命に働いていました
結婚し妊娠してから、妊娠中のトラブル続きでなかなか出勤できない日が続きました
悩んで悩んで、長く務めた職場を退職しました
大変でしたがとても好きな職場でした
それから入退院を繰り返し、無事に子供は産まれてきてくれました
出産後、産後うつになりました
一時期は食べることも、眠ることも、育児もままならず、文字を書くことも、立ち上がることも、横になっているのも辛い状況になるまで悪化してしまいました
そして3か月入院することになりました
子供と離れ、治療をするために病室で断乳をしました
そんな状態の自分が悔しくて、しんどくて、まるで悪い夢をみているようだと思いました
そんな時リハビリの一環でビーズ作品作りをすることになりました
ビーズを目の前にしても何もできない私に、同じ病棟の患者さんが丁寧にビーズの編み方を教えてくださいました
そして「大丈夫、いつか必ずよくなるわ」と励ましてくださいました
ビーズ作品を作っている時は少しだけしんどさを忘れることができる気がしました
作品を病室に飾ったり、他の方にプレゼントしたり、ビーズ作品は辛かった入院生活の支えになってくれました
退院した現在もまだ闘病中です
心身共に以前のようにはいかず悔しいことも多いです
子育ても家族みんなに支えてもらいながらです(おそらく息子は私が母親だとはまだ知らないでしょう笑)
収入や、プライド、色々すべて職場に置いてきました
ですがハンドメイドという素敵な趣味に出会いました
ビーズはいつも私の闘病生活と共にあります
身体がしんどいとき、「焦らず自分のペースでいこう」とそっと自分の背中を押してくれる、そんな存在です
作品を通してほんのすこしだけ癒しをお届けできればとてもうれしいです
大切な作品たちを皆さまにみていただける「新たな私の居場所」を与えてくださったminneに感謝しています
haruka*