くるくる転わる紡ぎ車にあこがれて、 くるくる紡ぐスピンドルの手紡ぎにあこがれて、
私も糸紡ぎをしてみたい でも無理よね っと30年前の私は すっかり諦めていました。生まれて半年の乳飲み子と 3歳の娘をかかえて とてもじゃないけれど 糸紡ぎを習いに行くなんて、現実問題 無理 という答えしか出せませんでした。
娘たちはかわいかったけれど、朝から晩まで、あれをやってこれをやって あ〜こぼしちゃった それを片付けている間に、あ〜こっちもやっちゃった そしてそれを片付けているうちに また
早く掃除しなくちゃ
あ〜また着替えさせて 布団も洗わないと 食事の支度どうしよう
子供達が眠りについて やっと ほっとすると また 夜泣きが・・・
「そんな中にも ほんの少しの時間でいいからと 編み物をしています」 と 検診の時に言ったら
「今はそんなことをしている時じゃないでしょ」
と地元の保健婦さんに言われ
予防接種に連れて行けば、髪の長かった私に
「子育てに長い髪なんかいりませんよ 切りなさい」
それは、私に女を捨てろ っていうことなのかしら と思ったものです。
せめて編み物の本を借りてきたいと思い近所の図書館へいけば、子供の声に
「うるさいな!!」
と怒鳴られ 係りの人にも
「静かにさせてください 困ります」
と言われて 5分といられず外へ
静かにさせられるなら させてるわよ
あ〜 私は図書館で本を借りることもできないのか 私には、自分の人生を持つことは許されないんだな
と惨めな気持ちで帰宅
当時 私は荻窪に住んでいて 周りは古くからいる年寄り家族が多く また お金も地位もある旧家の方々も住んでいました。
その中に、わたしたちのような若い夫婦はいませんでした。
となり組は7軒
私の家の左隣りは、300坪の駐車場 地主さんの土地でした。
うちは借地だったのです。
その駐車場には、大きな大きな 銀杏の木が5本と 杉の木が5〜6本 春には 道が真っ黄色になるくらい杉の花粉が降り積もっていました。もちろん我が家の屋根も真っ黄色 一年で花粉症になりました。
秋には、銀杏の葉が山ほど降ってきて家の前の道路に積もりました。
右隣の家からは、「お宅の方から落ち葉が吹き込んでくるのよ 道路につもってるでしょ 掃除したらどうなの」
でも うちだってとなりの駐車場から吹き込んでくるのです。 しかたなく 毎日 毎日 秋から冬にかけて 家の前と隣の広い駐車場に面した道を4時間かけて掃除しても 降り止まない落ち葉 その間赤ちゃんをベビーカーに載せて外で落ち葉掃きをしました
そして また 文句が
「でも うちも迷惑している側でうちの木ではありません」
と言ったら、
「では、隣り組が交代で掃除しましょう」
と
でも そんなことをやらされる隣り組の人たちは やりたくないのです。
子供達を連れて買い物に行ってやっと帰ってきたら、門があかない!!
覗き混むと 山のような落ち葉と生ゴミがうずたかく門の中に投げ込まれて捨てられている。
あ〜 私の人生は、ただ雑用のためだけにあるんだ
と 本当に悲しくなったものです。
冬の大雪の日 私はインフルエンザで40度以上の熱がありました。
同じ通りの隣り組のお家のお嬢さんが車で帰宅しても 雪で車が入れないくらい積もっていました。
ピンポ〜ン と ベルがなり 隣りのお嬢さん(といっても50歳代だと思いますが」
「車が入ることもできないんですよね 雪かきくらいしてください」
もう 何も言う気にもなれませんでした。
5時間半かけて 夜中になるまで一人で家の前の道と隣りの駐車場に面した道 あわせて4〜50メートルほどでしょうか ふらふらになりながら 雪かきした事もありました。
夫は、そんな私を理解してはくれず、 あっちがどうの こっちがどうの と重箱のすみをつつくように 文句ばかり
自分の人生を取り戻したい!!
自由になりたい
やりたい事は山ほどある
そんな思いが ぐるぐるとめぐりました。
少しでも 自分の人生を感じたい
許されたほんの少しの時間でも 5分でも 10分でもいい 自分の時間を有意義に過ごしたい
私は、真夜中に 編み物をはじめました。
時間もお金も自由にはならない その中でも ほんのわずかでも
そう思って 通信講座をさがしても 当時は インターネットもなく 探し当てる事ができませんでした。30年も前の話です
平編みだけでも 味のある編み地ができる。
そんな景色のある糸を自分の手で紡ぎたい
そう思い始めて それに着手できたのは、もう子供達が成人してからでした。
きっと あの頃の私と同じような思いをしているひとがいるにちがいない
だから 私が伝授できることは、すべて教えてあげたい
そして 今なら、インターネットを通じて 夜中でも学ぶ事ができる
「オンライン講座を開こう!!」
そう考えたのです。
一つ 一つ 少しづつ 前に進むために 私も一緒に 前に進むために
私は今年 還暦を迎えました。私に残された時間が あと どのくらいあるのかはわからないけれど、 それでも 藻屑と消え去る前に 少しでも ほわほわの羊毛を愛するひとたちのために 何かできたら、私の残りの人生にも少しは存在価値が見出せるのではないかと そう 思ったわけです。
もし、あなたがかつての私のように お金も時間もなく
「無理よね」
っと思っているのだったら、
どうか諦めないで 私と一緒に手紡ぎを始めてみませんか
無理せず ぽちぽち ゆっくりと 時間を気にせず 自分のペースで紡ぎましょう
1日 10分 いえ それも無理なら 5分づつでも 動画は見る事ができます。
今すぐ始められるように 少しでも自分の時間を取り戻して 幸せを感じてほしいと 思いを込めて
オンライン講座の動画 がセットになった キットを作りました。
初めての手紡ぎ!! 動画によるワークショップ付、スピンドルセット・道具一式(羊毛付き)Spin1)
https://minne.com/items/25953651