学校の体操マットや跳び箱。
どんな素材だったか覚えてますか?
私の記憶では、
古そうに見えたけど、ボロボロではない。
雑に扱われているのに、なぜか穴は開いていない。
そんな印象です。
あの生地はなんだったんだろう。
それは、帆布(はんぷ)です。
丈夫なのが特徴なのです。
帆布は、綿の糸で織られています。
普通の布は1本の糸を織って生地にしていますが、
帆布は複数の糸を撚(よ)り合わせてから、織っています。
撚ってある糸で織っているので、
1本の糸で織っている生地より強いというわけです。
さらに、
帆布は「平織」と言う丈夫な織り方になっています。
帆布は水に濡れた時に速乾性があります。
撚ってある糸に水分が付くと、糸が膨張し、
中に浸透していくのを防ぐ、とも言われています。
中に入れているものが濡れにくいということです。
おまけに、帆布は軽い。
バッグやカバーに打ってつけの生地なのです。