けものみせ店主、風間です。
アライグマの飼い主さんからメンテナンスの御依頼があり、アライグマが里帰りしました。
他所に行った自作のぬいぐるみを直すのは、姪へのプレゼントで作ったしまじろう以来、
その時はお正月にやってきた姪から直接『直して』と手渡されたので、血縁ではない全くの他所様のおうちに行った子を宅配という一人旅を経て
受け取るのは今回、生まれて初めてです。
箱を開けてみると、自分で作った子ではありますが、こうして久々に顔を見ると少し緊張というか不安そうで、
『ああ、この子は向こうのおうちの子になっているんだな』という気持ちに。
症状は軽いので早く治しておうちに帰らせてあげたいな、と改めて思いました。
でも、不謹慎かもしれませんが、こうしてすっかり『他所様のおうちの子の顔』になったぬいぐるみに再会する、というのも悪くはないなとも思いました。
実家に来たのに寂しそうで不安そうな顔をするのはもうすっかりそこの子になる程に大切に可愛がって貰っているからですし、帰る時にはまたきっと表情が
変わるのだろうなと思えるからです。
そう考えるとイベント会場で再会したりしたら、どんな顔なのかなとちょっと想像してしまいます。
・受け取り翌日の現在、アライグマの治療が終了して改めてみると『手術頑張ったぞ!』という表情に見えました。
所謂ドヤ顔です。来た時はしょげ返っていたのにね。
実際頑張ったのは事実なので、退院祝いにリボンを結んで送り出そうと思います。
向こうでまた可愛がって貰うんだよ、と。