初めまして。みつより舎の渋谷と申します。
一人で工房を立ち上げ、主に木の表札や看板を制作してきました。
このminneのようなハンドメイドサイトや、工房のホームページで表札の注文を受けてお作りしてきました。
顔の見えないようなやり取りだからこそ、安心してもらえるようなやり取りや製品を作ってお届けしたいと思っています。
今回は私の作る木の表札に関して、ご検討の皆様にご理解していただきたいこと、知っておいていただきたいことを書きます。
次の文はご注文いただいた方に初回のメールでもお伝えしている文面です。
「木はそれぞれの種類の持つ特性や環境・塗料、紫外線や雨などの外的要因によって耐久年数は大きく変わります。
石やガラスなど保水しない素材とは特性が大きく異なります。
オイル仕上げであっても塗膜塗料仕上げであっても屋外で使用する性質上、必ず経年変化・劣化があることをご理解ください。」
なんだか不安にさせてしまったのならすみません。
ただお伝えしたいのは、自然のものを使っているのだ、という事です。
石も、ガラスも、ステンレスにも、アイアンにもそれぞれの良い点、欠点があります。
木の持つ温かみ、やさしさを表札として使ってもらいたいというのが私の考えです。
長く使っているとちょっとゆがんだり、色が変わってきたりすることもあると思います。
でもそれは皆様が使うバックとか、財布とか、靴とかと同じです。きっと革の製品をお持ちでしたらメンテナンスされて大事に使われているのではないでしょうか。そうしてどんどん味わいも出てきて、愛着も沸いてくるのではないでしょうか。
木の表札にも同じように、取り付けたらそのままではなく、ほこりをよけたり、乾燥してきたらオイルを塗ってあげたりすることで、味わいや風格も生まれるかと思います。家や住む人と同じようにエイジングを重ねていく、そんな良さがあると思っています。
その一方で、メンテナンスが面倒と思われる方もいらっしゃると思います。
実は個人的には、メンテナンスせずに色あせていく木の表札にも、とても魅力を感じています(あまりお勧めもしていませんが…)。
何でもそうですが、すべてのものはいつか朽ち果てます。だんだん自然に還っていく魅力のようなものも感じられると思いますよ。
それぞれの家の雰囲気になじんでいく、優しい表札が木の表札だと思います。
ずっと使うきれいなままの表札とはいきませんが、それも木の魅力です。
メンテナンスの方法やメンテナンスオイルも付属していますので、ぜひご検討いただけたらと思います。