plaCargotの始まりは、正直に言えば「たまたま作ったプラカゴがうまくできた」こと。
でも、不思議と手が止まらなくなって、気がつけばブランドになっていました。
ひとつ、またひとつと編みながら、私は自分の中に"積まれていた思い"に気づいていった気がします。
「可愛いね」と言ってもらえること。
「これ、ずっと使ってます」とリピートされること。
価格を上げたとき、それでも手に取ってもらえたこと。
それは、私の手しごとやセンスだけじゃなく、
plaCargotという“何か”が、ちゃんと届いている証だと思いました。
plaCargotの名前は、plastic basket(プラカゴ)と、
フランス語でカタツムリ(escargot)を組み合わせたもの。
カタツムリは、自分の大事なものを背中にのせて、ゆっくり、でも確かに進んでいく生きもの。
それは、どこか私の制作スタイルや生き方そのものでもあります。
私は、自分のバッグが誰かの暮らしの“ちょうどいい場所”にそっと寄り添えたらいいなと思っています。
たとえば、玄関のフックに掛けられていて、
ちょっとそこまで行くときに、つい手に取りたくなるような。
見た瞬間、「あ、やっぱり好き」と思えるような。
plaCargotは、日常と非日常の間にある、
“わたしだけの特別”をそっと運ぶバッグ。
流行に流されない、自分のペースで、しっかりと。
そんな歩み方をする人に、きっと似合うと思っています。