カラー、塗料について

カラー、塗料について

私が家具製作を始めたばかりの頃に、各社各製品を40種類以上テストして、ベストと思われるカラー、風合い、撥水性能のオイル塗料を選択しました。 塗料メーカーの方に聞かれたら怒られるかも知れませんが、結構使えない色が多いです。。。 85ファニチャーでは極端なカラーは外していますし、オススメのモノのみ採用しています。 ・クリア 着色料の入っていない透明オイルなので、木材の個性がダイレクトに表現されます。 杉材には黒、グレー、茶、赤、ピンク、黄、白など様々な色彩の部分が含まれていますが、これらの微妙な諧調を感じることができます。 ESHAクラフトオイル ・ミディアムウォールナット クリアとよく似ています。杉材の白い部分がそのままなのがクリア、茶色く埋まるのがミディアムウォールナット。 材の個性が若干抑えられるので、とても合わせやすいと思います。 ダークウォールナットとドリフトウッドもよく似ています。 いや、正確に言うと似ていました。 双方濃いめの茶色で、ドリフトウッドにはグレー味が加わって最初から古材のような雰囲気をより醸し出すカラーだったのですが、今回入荷分はグレー味がとても強調されて、ベース薄めの茶色にグレーが乗っかったような以前とは異なる色味になっています。 こちらがいつまで続くのかは不明です。 エボニーは最も濃い黒味がかった焦げ茶です。 ・ミディアムウォールナット/ダークウォールナット/エボニー/ドリフトウッド ワトコオイル ・チーク/ローズ 赤っぽさが加わった茶色です。チークよりローズの方が濃い色です。 比較的耐候性も強いので屋外使用製品にもおすすめ。 ・チーク/ローズウッド カルデット リボス自然塗料 F☆☆☆☆認定 ・水性ウレタン艶消しクリア 塗膜を作るタイプの塗料で、上記オイル塗装に比べると若干風合いは落ちますが、保護性はもっとも高いです。 ただし、アルコール耐性はございません。 高濃度のアルコールを吹き付けて1分後、拭き取り といったことを繰り返されますと、 塗膜が溶けてベタつきが発生する様ですのでお気をつけください。 経年変化でほぼ黄変しません。白っぽいクリアです。 普通は黄変します。 年輪以外の部分が凹むのか、年輪が浮き出ます。他のオイル塗装がフラットな仕上がりなのに対して特徴的な部分です。 アクレックス木部ウレタン 艶消 F☆☆☆☆認定 ・ビンテージホワイト ベースカラーとしてスノーホワイト(ミルクペイント) をわざとラフ塗りし、やすりがけで一部塗装を落とした上で トップコート アクレックス木部ウレタン 艶消 F☆☆☆☆認定 を塗装し保護しています。 ★安全性について F☆☆☆☆(エフ フォースター)というのはホルムアルデヒドの発散レベルが一番低いものに最高等級として付けられるそうです。 等級により使用面積などが制限され、F☆☆☆よりF☆☆☆☆の方が安全性が高いとなっています。 85ファニチャーでの使用塗料で言うと、ESHAとワトコはF☆☆☆☆認定を受けていないので、F☆☆☆☆認定製品に安全性で劣るのかと思っていました。 ところが実は、ESHAとワトコはホルムアルデヒドを全く使用していないので、そもそも告示義務がないそうです。 なのでF☆☆☆☆認定同様に面積制限を受けず使用できると。 では、ホルムアルデヒドを全く含まないESHAとワトコ の方が、安全が高いのでは? とも思ってしまいそうですが、安全性はホルムアルデヒドのある無しだけでは決まりませんよね、きっと。 結局、上記の各製品を並列に比較検討したデータはありませんので、どれが一番安全なのか?は、断言できないのです。 散々書いておいてこんな結論で申し訳ないのですが、ざっくり言うと 各社各様の切り口で、成分等にこだわって、体に優しい製品達なのであります。 以上、ご参考になさってください。よろしくお願いいたします。

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made in Garage 個性と温もりを大切にするウッドクラフトマン

85ファニチャー / wood work garage /鵠沼海岸
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