2024年末から掻き落としの作品を制作しています。
作品タイトルでは簡略化して「掻落」としていますが、「かきおとし」と読みます。
洋の東西を問わず古くからある技法で、焼く前の柔らかい粘土の上に色の違う粘土をドロドロに溶かして塗り、生乾きになったところで模様をヘラなどで削り出します。
私は陶芸を習った学生時代から安土桃山の陶器や韓国の古い陶器が大好きなのですが、もちろんこれらの陶器にも掻き落としの名品が沢山あります。
手間もかかりますし場合によっては「筆で描けばよくない?」となってしまうのですが、掻き落としでなければ出来ない表現や掻き落としで活きる文様を探して、目下試行錯誤を繰り返しています。
一作品にかかる時間がどうしても長くなってしまうのですが、アイテム数も少しづつ増やして行きたいと思っております。
今後とも気長にお付き合いいただければ幸いです。