神戸の静かなアトリエから、 今年もまた、新しい物語を描き始めています。
皆さまにとって、「名前つけ」とはどんな時間でしょうか。
入園、入学。 新しい世界へ飛び出すわが子の背中を誇らしく思う一方で、
夜な夜な繰り返される、山のような持ち物への名前書き。 それは時に、溜まった家事をこなすような
「終わらせるべき事務作業」になってしまうかもしれません。
でも、私たちは信じています。 その時間は、本当はもっと 「愛おしくて、温かい儀式」であってもいいはずだと。
「このお洋服を着て、お友達と笑うのかな」 「このコップを、小さな手でぎゅっと握るのかな」
シールを一枚、ペタッと貼るその一瞬は、 親から子へ贈る、世界で一番小さなお祝い。
その祈りにも似た時間を、 私たちは、何よりも大切にしたいのです。
だから、ナマエノアトリエは 「シート」ではなく、「ブック(冊子)」という形を選びました。
使い捨ての道具としてではなく、 使い終わったあとも本棚にそっと並べておけるような。
「こんなに小さなものに名前を書いていたんだね」と、 いつか親子で読み返せる、家族の作品でありたい。
意匠登録までして守りたかったのは、 シールの機能ではなく、その「思い出の器」としての姿でした。
効率や安さだけを求めるなら、他にも選択肢はたくさんあります。
それでも、神戸のアトリエで一枚ずつ、 手描きのイラストに心を込めて仕立てるこの一冊が、
あなたの「愛おしい時間」の支えになれるなら。
2026年の春、新しい門出を迎える皆さまへ。 ただの名前シールではない、 「家族の記憶」をお届けするために。
今夜もアトリエの灯りを消さずに、 一筆ずつ、想いを走らせています。