犯罪素質－3ml入り香油

プレミアム・ワイルド Enantiodromia－エナンチオドロミア 犯罪素質 黄泉の薔薇 壊れ始めの頃 を購入させていただきました。 プレミアム・ワイルドは青みを感じる薔薇の香りが体温で石鹸味を帯びてくるのがたまりません。 そして薔薇の後ろからふんわりくるのが沈香でしょうか。薔薇の香りと混ざり合うと、何とも言えない温かみのある上品な香りになります。個人的には背筋がしゃんとしている老婦人みたいなかっこいい香りだと思います。歳を重ねた方のほうがしっくり来るような大人の香りに感じました。 Enantiodromiaは甘い清流のような佇まいを感じました。リラックスして深呼吸すると、わずかに黄土色のスパイスの様な香りがして、懐かしいような切ないような気持ちになりました。今はもう存在していない場所に佇み、光が飛んでいる風景を眺めているようです。 余談ですが、エナンチオドロミアってどんな意味かなと思って調べると、また香りの印象が変わりますね。 犯罪素質は第一印象が少し燻した様な香りに感じて「上級者向けかな？」と感じました。肌に着けた時の葉っぱをすり潰した様な青い香りから摘みたての草花の香りに変化していくところが好きです。小さな時に白詰草遊びをした記憶が蘇って懐かしい気持ちになりました。最初結構えぐみを感じるぶん、香りが移り変わった時のギャップが面白いです。 ラストの香りは何だか男性を感じます。 他の香りとのレイヤードも試してみたいです。 黄泉の薔薇はコクのある濃密な薔薇の香りを感じました。生者が誰も来ない土地（冥界）で凛と咲いているような印象です。馴染んでくると徐々に優しい甘さや瑞々しさがでてきます。たとえ枯れてもそこに咲き続ける、かつて大事にされた薔薇のイメージが浮かびました。残り香がパウダリーで非常に好みです。 壊れ始めの頃はとても不思議な香りです。何とも形容が難しいです。バナナとシナモンで美味しそう！と思っていたらあれよあれよと薔薇やレモンが香り、最後はジャスミンで官能的。実は密かに尖ってる香りなのでは？と思いました。 とても微妙なバランスで成り立ってる異次元空間でキツネにつままれたような不思議な気持ちです。 それぞれの香りに物語があるのかなと感じました。最近は香りの物語ごと身に纏うのも良いな、と思います。素敵な香りをありがとうございます。