散歩、日傘をさすひつじ　世界の名画シリーズ

高原をお散歩する、レディと坊や。気持ちのいい風が吹いてふと振り返る。 毛刈り前のもこもこに育った羊毛が風になびいて、まるでスカートがふわりと広がったよう。 その一瞬の目撃者は、レディの夫。陽の光をたっぷりと浴びた最愛の妻と坊やを描いた色遣いからも、幸せな家庭を垣間見ることができる。 陽の光を雪解けのようなきらめきで跳ね返す純白のスカートは、観るものを魅了して止まない。 まるでこの絵から青草の爽やかな香りが流れ出てきそうな、観る者もおだやかな気持ちになってしまう作品だ。 羊の体には、シルク混のつやつやきらきらとした羊毛を贅沢に使用しています。 背景に使用した白い羊毛とは質感の違いが楽しめます。 顔や腕、脚はふっくらと立体感を持たせ、羊毛フェルトならではのふわふわ感を活かしています。 見た人が「ねぇねぇこれ見てよ！」と誰かに言いたくなるような、 会話のきっかけになったらいいなと思い、みんなが知っている名画を題材とした作品です。 羊毛フェルトが羊に生まれ変わるとは、誰が想像しただろうか。