おつかいミミちゃん④

ミミちゃんは、モカおじさんとにゃんこおばさんに手を振って、 家への道をとことこ歩き出しました。 向こうから、にわとりお母さんがやってきました。 母さんの後ろには、ぴーちゃん、よーちゃん、こーちゃんもいます。 「まあ、ミミちゃん！この子達から聞いたわ。さっきはありがとう。」 にわとりお母さんがお辞儀をしました。 『ありがとうミミちゃん。』 ひよこ達も声をそろえて言いました。 「どういたしまして、みんなが会えてよかったわ。」 ミミちゃんはいいました。 「ミミちゃん、お礼にたまごを一つあげるわ。」 そういって、にわとり母さんがたまごをくれました。 「ありがとう、にわとりお母さん。」 「またね、ミミちゃんも帰り気を付けて。」 『ミミちゃんまたねー。』 にわとり母さんとひよこ達は、言いました。 ミミちゃんはまた家に向かって歩き出しました。 きつねのコンタ君が、両手にバケツを持ってやって来ました。 「やあ、ミミちゃん。お買い物には行けたかい？ 僕はお魚をたくさん釣ったよ。」 そういってコンタ君は、ミミちゃんにバケツを見せました。 「まあすごい。」 ミミちゃんは言いました。コンタ君のバケツにはお魚がいっぱいです。 「こんなに食べきれないから、小さなバケツのお魚ミミちゃんにあげるよ。」 コンタ君は言いました。 「いいの？うれしい。」 「いいよ。」 コンタ君はミミちゃんにバケツを渡しました。 「またねー、ミミちゃん。」 「またねー、コンタ君。」 ミミちゃんはまた歩きました。 だんだんお家が見えてきました。 「ただいまー。お母さん。」 ミミちゃんは言いました。 「おかえりなさい、ミミちゃん。 まあすごい。こんなにたくさんどうしたの？！」 お母さんは、驚いて言いました。 「えーと、それはね。」 ミミちゃんはその日の夜、お母さんにたくさんお話をしました。 おわり