三代目大谷馬次の奴江戸兵衛　世界の名画シリーズ　

悪役はいつの世も人の心を惹きつける。 この大谷馬次もそうだ。よく見ると可愛らしいちんまりとした目を、一生懸命鋭く見えるように表情を作っている。 本当は良い奴に違いないのに、悪役ときたらそれらしい顔を作ることもできる。それは、世間の期待に応えたいから。(良い奴なので) 目にかかりそうな長いたてがみをなびかせて、耳元にはキラリと光るピアスを付けて。 彼は今日も奥様方の心を盗んでいる。 羊毛フェルトをフェルトシートに刺しつけて作成しました。 お馬さんの顔と手とたてがみの部分はぷっくり立体的に作っています。お鼻がもりっとさらに立体的になっているのがチャームポイント。 馬の体は2色の羊毛をミックスして刺し、単調な印象を打破しています。 背景も羊毛フェルトを厚めに刺しつけて、暗い色ながら温かみのある雰囲気です。 耳にあしらった青とシルバーのビーズはインドのアンティークビーズです。チャラいですね。 見た人が「ねぇねぇこれ見てよ！」と誰かに言いたくなるような、 会話のきっかけになったらいいなと思い、みんなが知っている名画を題材とした作品です。 悪役を演じる善馬ほど、モテる。