ラッコ誕生　世界の名画シリーズ

大きな貝からラッコが生まれた瞬間。 周囲は固唾を飲んで見守る中、当のラッコはまだ身支度が終わっていなかったようだ。 ラッコは冷たい海に棲んでいるため、毛の生えていない手を自らの頬に当てて温めることがある。 そんな習性を顔のマッサージに見立てたのが、マメンドロ・ダイチェッリの作品だ。 ムニッと持ち上がった頬はやや立体的に表現され、つい触りたくなってしまう。 ボッティチェッリ作「ヴィーナス誕生」をモチーフに、カラーフェルトをシートフェルトに刺しつけて作成しました。 神秘的な柔らかさ、そして少し陰りのある神々しさを持つ作品なので、ラッコの可愛らしさに負けないよう背景の色使いにもこだわりました。 いろいろなフェルトを混ぜて刺しつけ、複雑な色合いに仕上がりました。 見た人が「ねぇねぇこれ見てよ！」と誰かに言いたくなるような、 会話のきっかけになったらいいなと思い、みんなが知っている名画を題材とした作品です。