風の輪舞（紋白蝶と夏蜜柑）～Хоровод над ветером - Репница и Нацу-микан -～

思い出すのは 見たことのない 初夏の昼下がり やさしい香り 白い蝶 自由を得て空へ空へ ゆっくりと廻る輪舞 私の中で、紋白蝶といえば夏蜜柑。（笑） 「これはレモンの香りですか」で始まる空色のタクシーの物語です。 子供の頃の記憶をたどって初夏の香りを形にしてみました。夏蜜柑を思わせる大きめのファイアポリッシュと柑橘類の瑞々しくさわやかな香りを思わせるイエロー系の小さめのファイアポリッシュを組み合わせています。ぶら下げパーツも滴る果汁のようなイメージにしてみました。私には珍しくオールシーズン使いやすい暖色系の作品です。 翅部分はステンレスワイヤーを撚り合わせて作ったオリジナルパーツを使用しています。細いステンレスワイヤーで造作したあと銀はんだを被覆して固定し、さらに半透明パールのアメリカンフラワー用樹脂をかけ、更に黒い顔料で本物の燐粉っぽく色をつけてみました。（顔料で模様をつけたあとに上から硬化剤をかけているので色移りしたりすることはありません。）（5枚目の写真のマス目は５ｃｍ角です。） 繊細な造形ですが見た目より丈夫です。針金ですので多少お好みで反りを加えることは可能ですが、無理な力を加えますと被覆している樹脂がはがれたり割れたりしますので極力曲げないようにお願い致します。普通に使用していただく範囲やちょっとやそっと落としたくらいでは壊れませんが、硝子パーツは割れる可能性がございますので極力落とさないようにご注意ください。（樹脂は普通に使用している分には１０年程度経っても劣化しませんが、紫外線に長時間当たっていると色が褪せることがあります。） ジャケットの衿元（ラペル部分）や帽子の飾りなどがオススメですが、翅部分がひっかかりやすいので混んでいるところでのご使用などにはご注意ください。ハットピンはキャップの隙間に爪を入れて根元側に押すとスプリングが緩んでキャップが抜けます。キャップを紛失しないようご注意ください。 翅部分本体：ワイヤー（ステンレススチール） 翅部分表面：銀はんだ（すず99％銀0.3％銅0.7％）＋アメリカンフラワー樹脂 ビーズ：チェコ硝子（ファイヤーポリッシュ、カット硝子ビーズ、ドロップビーズ）、丸小ビーズ ハットピンパーツ・キャップ・丸環・９ピン：市販パーツ（スチール・めっき） ※翅の部分にかけてある樹脂は熱に弱いので暖房やドライヤーなどの熱にはご注意ください。