レトロ調こぐまの縦長の絵　11

現代絵画で問われていることは、さしがた(長方形)のフォーム(フレーム、形式)です。このフォームの中で何をしても自由ですが、このフォームのしばりははずせません。それゆえのこのフォームを外そうとする一見自由な制作行為も、展示空間のフォームの中にあるだけで、根本的には縦横、上下左右のさしがたのフォームのしばりを外していません。 さしがたのフォームの中で、好きなフォームをとり、さしがたのフォーム以外の別次元を夢見ること(まで)が課題になっている、ということが現代絵画の限界になります。 作品説明 オリジナル一点ものの絵画です。(同じテーマでシリーズを予定しています。) M型キャンバスに、楕円形の生なり綿布を貼り付けて、アクリル絵の具で描画しています。 2022年制作 仕様 キャンバス　M4サイズ　333㎜×190㎜　厚さ　17㎜　木枠　桐材　画布　麻100% (那須野画材工業株式会社製) 生なり綿布　アクリル絵の具　アクリルペン 注意点 ○あらゆる絵画に想定されることですが、直射、間接、反射の日光や強い光に晒されると、また極端な加湿や乾燥状態に置かれると、画面の退色や反りやたるみなどの経年劣化を加速させます。特にコラージュ部分は剥がれる危険が大きいかもしれませんので、要注意です。 画面保護が気になる場合は、画面をガラス板などで覆う額装をおすすめいたします。 ○サインをしない流儀なので、作品内に作者の署名はありません。 ○生なり綿布は、染みや自然物が混じり込んだ薄茶色をしています。その素朴な風合いを活かして使用しています。