恋の女神の落とし物

女神が出現すると俄かに噂される北の湖畔で、とある少年はあるものを見つけたと言う。 深緑色に雑多に生えている草花の足元にその「落とし物」は艶やかにしかし奇妙に煌めいていた。 自分の母親の化粧台では目にしたことのないその「落とし物」の輝きは少年の目を釘付けにさせた。 それが耳飾りということは少し近づけば認識ができた。 近づけばより露わになる耳飾りの煌めきは、未だ感じことのない軽やかな弾みが少年の心に突然芽生えた。 この耳飾りを身に付けている誰かの姿を実際に目にしてみたい。一体どんなひとが身につけているのだろう。この耳飾りをつけている「その人」に猛烈に会ってみたい。 高らかに鳴っていた胸がぎゅーっと締め付けられ、息苦しくなってきたその頃にふと湖の方から声がした。 りりん、りりん それは一瞬鈴の音のようだった。 しかし少年は確かに声として認識した。声だ。たしかにそれは、女性の、母と同じくらい優しい、あたたかい、ぼくをよぶ声。 しかしそれ以降声を聞くことはなく、湖畔には一生とも思える静けさだけが残った。 「今のは、一体何だったんだろう。」 そしてふと、先ほどまで目を奪われていた不思議な耳飾りに視線を戻した。 もうそこに、耳飾りの姿はなかった。 ================== 主人公サイズのピアス金具を引き立たせられるよう、全体的にシンプルな構成で色合いに統一感を持たせました。 また、重心が集中するパールが揺れ過ぎてしまう問題を、丸カンではなく丸ピンで直接レジンパーツに繋げることで解決！ 耳たぶが疲れない、上品な揺れをお楽しみいただけます。 全体的にゴールドカラーでまとまっているので、コーディネートの邪魔にもなりません。 とことん女性らしさを追求したフェミニンなドレスやスカートにももちろん、すっきりとしたメンズライクなパンツスタイルにも合わせやすそうです。 大切なひととのデートやお友達・ご家族とのお出かけなどの際のコーディネートのお供にいかがでしょうか？