大君《源氏物語シリーズ》ブローチ

《源氏物語シリーズ》の19つめは宇治十帖のヒロインのひとり、大君のイメージです。 加賀ゆびぬきのブローチを作りました。表面の模様は絹糸をかがって作っています。 宇治十帖は、光源氏が亡くなったあとの子世代、孫世代の物語です。 大君は宇治に隠れ住む八の宮の長女。宇治十帖の主人公・薫に求愛されるのですが、薫に惹かれつつも仏道に帰依する心、妹・中君に幸せな結婚を、と思う心から、求愛に対して是と言えないまま儚くなってしまう女性。 その揺らぐ心を波打つような模様で表現しました。また、赤は、薫が最初に大君と中君を垣間見した場面の絵巻で大君が着ていた袿の色。徐々に儚げになる大君のイメージから赤から白へのグラデーションにしました。 +++++++++++++++++++ 加賀の工芸品、加賀ゆびぬきをアレンジしたものです。 加賀ゆびぬきはその名の通りお裁縫に使うゆびぬきとして作られてきたものです。 なので、普通は指輪くらいのサイズなのですが、るまんとではそれをアレンジゆびぬきとして大きくつくってアクセサリーに加工しています。 表面は布を貼ったように見えますが、ひと針ひと針、絹の手縫い糸でかがって模様を作ってる、刺繍の一種です。 模様面は絹糸のすべすべつやつやとした質感です。 絹なので高級感がありますが、ぜひ日常のカジュアルな場面に取り入れてください。おしゃれ度をワンランクアップさせてくれます。 模様面は絹糸でできているため、濡れ・汚れに弱くなっています。 濡れた時はこすらず水分を拭きとって乾かしてください。