大塚亜希の第2歌集『くうそくぜしき』。
何でもない風景、できごと、ことば。それらを、心を動かす何かに変換する力が短歌にはあるのだから。(あとがきより)
【抜粋5首】
夕焼けの赤を怖がり泣いた日があった母さんの手を握りしめ
凍る日の雪のさらさら君のこと好きと何度も言ったさらさら
雨降れば空とつながる心地して約束のない日は濡れてゆく
ひざ抱けば裡から音の響く夜わたしはひとつの心臓である
はじまりは針孔に糸通すこと光に向かってゆく糸の先
大塚亜希の第2歌集『くうそくぜしき』。
何でもない風景、できごと、ことば。それらを、心を動かす何かに変換する力が短歌にはあるのだから。(あとがきより)
【抜粋5首】
夕焼けの赤を怖がり泣いた日があった母さんの手を握りしめ
凍る日の雪のさらさら君のこと好きと何度も言ったさらさら
雨降れば空とつながる心地して約束のない日は濡れてゆく
ひざ抱けば裡から音の響く夜わたしはひとつの心臓である
はじまりは針孔に糸通すこと光に向かってゆく糸の先