横70cm×縦35.5cm
御届 明治15年12月 日(日付無)
出板人 波多野常定
○工 橋本直義
↑作品向かって左上に印有
華やかな着物を纏った女性に「赤」が印象的な浮世絵です。
木版画は色の数だけ版が彫られており絵師による指定された色味を調整する刷り師も存在して作品が仕上がります。
当時は作品という概念は無く、今でいう新聞広告のような役割を果たしておりました。
華やかな世界を見る写真の代わりとも言えます。
これらの浮世絵は江戸時代から盛んになりご覧の版画が刷られた頃には海外へ輸出が頻繁に行われており、その際に陶磁器を包む役割としても用いられておりました。
今でいうと器を発送する際の梱包用新聞紙ですね。
当時のヨーロッパでは日本美術に大きな注目が寄せられており、その中でも次々に到着する磁器作品を包んであった浮世絵に評価が集まり異国文化を知るきっかけとなったことは有名なお話です。
今でこそ浮世絵を目にすることは少なく珍しい!という感覚でご覧になられるかもしれませんが、当時は然程、貴重品として扱われるジャンルではございませんでした。
このような歴史的背景を知ると手元にある物が人や国、時代によって異なる価値観を生み出すのだという部分に着目されると美術品の見方も深くなります。
こちらは浮世絵によくある3枚続きで3枚接着されております。
裏側には糊付けされた跡があり別の和紙で接着部分がめくれないように保護されております。
額縁に入れてお届けを考えておりましたが額装してしまいますと飾りたい場所への雰囲気に合わせることが難しい場合もあり、又、浮世絵用の額縁は時々販売されておりますが特注となる場合が多く、その場合、額代のほうが高額となる為、今回は控えました。
ご注文後に額装をお探しになられる場合はマット付きの版画用をお求めになられたほうが賢明です。マットの色で作風から受ける印象も変わります。この部分が所有者様となった方の好みで選べる特権です。
長年、浮世絵をコレクションしてきて言える事は「赤」に関して色抜け・日焼けが生じて全体的に薄い印象を与える状態のものが多い中で、こちらは「赤」のインパクトが抜けておらず、むしろ和紙の歴史と「赤」との調和により趣がある逸品に仕上がっております。
時代を経て味わい深い錦絵となった日本の「美」
ご自宅に飾られる場合は直射日光の当たらない場所に飾ってください。
今は日焼けしない額装もございますので、額縁専門店にご相談ください。
(当事務所でも承れますが全てお任せの場合のみ承ります)
表面はアクリル版を推進します(ガラスの額装は現在減りましたが一応記載しておきます)
お部屋にインパクトのある絵画をお探しでしたら西洋美術にも馴染む明治初期の浮世絵はいかがでしょうか?
鶴・百合・桜・牡丹‥‥「日本」を詰め込んだ明治時代の作!ご堪能ください!
横70cm×縦35.5cm
御届 明治15年12月 日(日付無)
出板人 波多野常定
○工 橋本直義
↑作品向かって左上に印有
華やかな着物を纏った女性に「赤」が印象的な浮世絵です。
木版画は色の数だけ版が彫られており絵師による指定された色味を調整する刷り師も存在して作品が仕上がります。
当時は作品という概念は無く、今でいう新聞広告のような役割を果たしておりました。
華やかな世界を見る写真の代わりとも言えます。
これらの浮世絵は江戸時代から盛んになりご覧の版画が刷られた頃には海外へ輸出が頻繁に行われており、その際に陶磁器を包む役割としても用いられておりました。
今でいうと器を発送する際の梱包用新聞紙ですね。
当時のヨーロッパでは日本美術に大きな注目が寄せられており、その中でも次々に到着する磁器作品を包んであった浮世絵に評価が集まり異国文化を知るきっかけとなったことは有名なお話です。
今でこそ浮世絵を目にすることは少なく珍しい!という感覚でご覧になられるかもしれませんが、当時は然程、貴重品として扱われるジャンルではございませんでした。
このような歴史的背景を知ると手元にある物が人や国、時代によって異なる価値観を生み出すのだという部分に着目されると美術品の見方も深くなります。
こちらは浮世絵によくある3枚続きで3枚接着されております。
裏側には糊付けされた跡があり別の和紙で接着部分がめくれないように保護されております。
額縁に入れてお届けを考えておりましたが額装してしまいますと飾りたい場所への雰囲気に合わせることが難しい場合もあり、又、浮世絵用の額縁は時々販売されておりますが特注となる場合が多く、その場合、額代のほうが高額となる為、今回は控えました。
ご注文後に額装をお探しになられる場合はマット付きの版画用をお求めになられたほうが賢明です。マットの色で作風から受ける印象も変わります。この部分が所有者様となった方の好みで選べる特権です。
長年、浮世絵をコレクションしてきて言える事は「赤」に関して色抜け・日焼けが生じて全体的に薄い印象を与える状態のものが多い中で、こちらは「赤」のインパクトが抜けておらず、むしろ和紙の歴史と「赤」との調和により趣がある逸品に仕上がっております。
時代を経て味わい深い錦絵となった日本の「美」
ご自宅に飾られる場合は直射日光の当たらない場所に飾ってください。
今は日焼けしない額装もございますので、額縁専門店にご相談ください。
(当事務所でも承れますが全てお任せの場合のみ承ります)
表面はアクリル版を推進します(ガラスの額装は現在減りましたが一応記載しておきます)
お部屋にインパクトのある絵画をお探しでしたら西洋美術にも馴染む明治初期の浮世絵はいかがでしょうか?
鶴・百合・桜・牡丹‥‥「日本」を詰め込んだ明治時代の作!ご堪能ください!