【鶴が舞う、幸福のしめ飾り】

新しい年のはじまりに飾る「しめ飾り」には、古来より“清らかな場をつくり、歳神さまをお迎えする”という大切な意味が込められています。 玄関先にしめ飾りを掛けることは、一年を災いなく過ごし、幸せを呼び込むための日本の美しい風習です。 その中でも「鶴」は、長寿や繁栄、夫婦円満の象徴として古くから愛されてきた縁起物。羽ばたく姿には「未来へと大きく飛躍する力」が重ねられています。 このしめ飾りには、江戸時代から伝わる伝統技法「つまみ細工」を用い、ひとひらひとひら丁寧に布を折り、鶴や花をかたどりました。時間をかけた手仕事から生まれる意匠は、既製品にはない個性と奥ゆきがあり、新年を迎える玄関に、凛とした華やぎを添えてくれます。 “ただのお飾りではなく、特別な一年への願いを込めた一点もの”。 新しい年を迎えるたびに、ふと心が晴れやかになるような存在となれば幸いです。