《エスチュアリー》
11篇の現代詩です
B6 無線綴じ
2025.10.5 刊行
///
著者 田中ハル (あおの目青子の別名義です)
2017年よりTwitterにて140字の詩を書いてきました。特別な活動はしておらず、淡々と気が向いたときに詩の投稿をしています。
拙著〈エスチュアリー〉を福岡市文学賞へ応募際、『映像的で静謐な作品が並ぶ。冒頭の作品の質が高かっただけに、後半の短詩の失速に物足りなさを感じた。』と講評いただきました。
----------抜粋
エスチュアリー
明らかに閉ざされた関係を
はさみでざくざくと切ると気持ちいい
イエスだけを求めたわたしは
罰せられることを訝しむ
あなたの戯言が苦痛でした
セイタカアワダチソウの群生した花は一斉に揺れ
その見覚えのある景色に眩む
沈降して抉られる地形はエスチュアリー
それは緩やかに形成されるの、壊されるの
----------
わたしはどの詩でも、『あなた』という存在がひとりのことを指すものではないのだとしています。そして同時に誰のことでもなかったりします。輪郭のない『あなた』に言葉を当てて輪郭を持たせるような気持ちもあります。
《エスチュアリー》
11篇の現代詩です
B6 無線綴じ
2025.10.5 刊行
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著者 田中ハル (あおの目青子の別名義です)
2017年よりTwitterにて140字の詩を書いてきました。特別な活動はしておらず、淡々と気が向いたときに詩の投稿をしています。
拙著〈エスチュアリー〉を福岡市文学賞へ応募際、『映像的で静謐な作品が並ぶ。冒頭の作品の質が高かっただけに、後半の短詩の失速に物足りなさを感じた。』と講評いただきました。
----------抜粋
エスチュアリー
明らかに閉ざされた関係を
はさみでざくざくと切ると気持ちいい
イエスだけを求めたわたしは
罰せられることを訝しむ
あなたの戯言が苦痛でした
セイタカアワダチソウの群生した花は一斉に揺れ
その見覚えのある景色に眩む
沈降して抉られる地形はエスチュアリー
それは緩やかに形成されるの、壊されるの
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わたしはどの詩でも、『あなた』という存在がひとりのことを指すものではないのだとしています。そして同時に誰のことでもなかったりします。輪郭のない『あなた』に言葉を当てて輪郭を持たせるような気持ちもあります。