編み物とわたし

小さい頃から何かを作ったり絵を描いたりするのが大好きで、ビーズアクセサリーや刺繍、レジン、つまみ細工などなんでも手を出してきました。 初めて編み物をしたのは小学3年生のとき。手芸品コーナーにあった、たまごみたいな黄色のファーの毛糸に一目惚れ。それを見た母がマフラーを編んでくれると言ったので、なら自分でやるから教えて!とねだったのが始まりでした。結局7割ほどは母に編んでもらいましたし、自分で編んだ部分は編み目が揃わずガタガタ。それでもお気に入りで、毎日うきうきで学校に巻いていきました。 初めて編んだ作品を人にプレゼントしたのは、小学6年生のときでした。塾で友達になった子の誕生日に、ポンポンのついた赤いマフラーを編みました。もちろんこれは全部自分で編み上げ、綺麗にラッピングもして。とっても喜んでくれたので、自分が作ったものが気に入ってもらえることはなんて嬉しいんだろう、と感激でした。 その後も素敵な毛糸を見つけるたび、ちょこちょことマフラーなどの小物を編んでいました。 編み物をいつか仕事にしたいと思い、大学生のときに先生に習いに行くことにしました。それまではあまり挑戦してこなかった模様編みや増し目減らし目、型紙作り等も勉強し、このとき初めてのウェア…模様入りのカーディガンを編みました。袖を編むのも、とじはぎをするのも、前立てをつけるのも全部初めての挑戦。単純に編む量だって、これまでで一番多い。最初は本当にできるかな、と不安でしたが、3ヶ月かけてとうとう完成させました。このときのカーディガンは大切にしすぎて、逆にあまり着ていません(笑)。でも、これを編み上げられたことは大きな自信につながりました。 今では、わたしにしか作れないオリジナルデザインを求めて、日々勉強中。コーディネートの主役になる、洗練されたニットを目指して。大量生産ではなく、ひとつひとつ手作業で編み上げるニットならではの工夫と柔軟性を存分に活かして。わたしの好きなデザインを、好きと言ってくれる人のために。わたしの作品のどれかひとつでも、気に入っていただけたら嬉しいです。

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