私は今までデザイナー名、Aikawa Hitomiとして活動してまいりました。
自分が、かわいい、素敵だな、この世界にあったらいいな、作ってみたい、そんな思いから自由に様々な素材で作品を作っていました。
けれど、制作を重ねるに連れて、私が服を通して伝えたいことはなんだろうと考えるようになりました。
いつも個展のテーマの根幹は、「自分らしさ」「その人らしさ」「みんなそれぞれの美しさがある」「尊重」。
それらをまとめて、私主体なばかりではなく、着る人にも寄り添う、そして地球にも寄り添うブランドを作りたいと思うようになりました。
Kajiku〜花軸〜のコンセプトは
花の服=自分を咲かせる服
軸の服=自分の心の木になる服(軸、という字はしんぎともよみ、心の木を意味します)
既存の価値観や固定概念に縛られることなく唯一無二の自分として咲くための服
服を着るとき、私達のベクトルは、外に向かって自分を咲かせるように表現するときと
しっくりと、自然体の自分になるときがあると思います。
そのどちらのベクトルは、他人が決めたその人らしさや、世間が決めた美しさではなく、その人自身が選び心から感じられるものであってほしい
そんな意味を込めて花軸という名前をつけました。
天然素材やオーガニックなものを取り入れているのは、今や社会問題になっている服による環境負荷を少しでも減らしたいためです。
また、外注ではなく一人でデザインから縫製まで一貫して製作するのは、顔が見える服であることによって、少しでも大切にしてもらえたら、と思ったからです。
小さなことしかできませんが、できることを、丁寧に、愛情込めて一枚一枚作っていこうと思っています。
どうぞよろしくおねがいします。
Kajiku 相川仁美