エジングハンカチができるまで。
《つくりたいものは?》
私は、タティングレースが上手に出来るようになったら、”作りたいもの”がありました。
真っ白いハンカチに白いレースの縁飾りをつけて、白のレースでイニシャルを飾ること。
でも、いざ作ってみると、お出掛けの時にバックにそっと入れておく程度しか出番がありませんでした。私がもったいなくて使えないものは、プレゼントしても、使えずに飾って楽しんでいる様子が伝わり、もっと日々の生活で楽しめるといいのにな。と思って過ごしていました。
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タティングレース教室をさせていただいている中で、皆さんに初めに聞いていることがあります。
「どんな作品にあこがれてつくってみたいと思いましたか?」
アクセサリーや、ドイリー(敷物)、襟飾りなど、いろいろありますね。教室では、基本のレッスンをしながら、作りたいものが作れるようになるように課題をお渡ししています。
私のあこがれも心の奥に仕舞われた頃「白いハンカチにあこがれて」という方が現れました!同じ思いに出逢うと、こんなに嬉しいことなんですね。
始めたばかりの方が、ハンカチ一周のレースを結ぶのはちょっと大変。そして、憧れの細い糸…みなさん「じょうずになってからでいいの」と仰るのですが、やっぱり好きなものを作っていただきたい。あれこれと思い考えていたときに、別な生徒さんから、ニードルタティングに興味があるけれどというお話も出ていたことを思い出しました。
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ニードルタティングは、くるみぼたんに縁飾りをつけた作品を作っていました。シャトルよりも針の方が扱いやすいし、糸の太さは難易度に関係なく楽しめるます。でも、一般的なニードルタティングの手法とは少し違うし、と課題にはしていなかったのですが、教室コンセプトの「作りたいものを形に」にはピッタリの課題。作ってみたい方がいればと課題にすることに決めました。
《キット作りに向けて》
テキスト用に工程を文字に起こし、イラストを作成、印刷、点検。動画を撮り、テキストを照らし合わせて確認。生徒さんにモニターになっていただき動画とテキストの伝わりやすさ、道具の使いやすさを確認。再編集。
そしてハンカチ。市販のハンカチでもよいのですが、ここは自作にこだわります。ハンカチ用の真っ白い布を用意してあるのですが、リサーチしてみると白は人気がありません。思い切って自分のデザインで用意することにしました。
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たくさんの方に協力いただき《エジングハンカチ》は生まれました。
これからもたくさんの方のご意見を取り入れて、成長していくことを楽しみにしています。挑戦した方は、どうぞご感想をお寄せくださいませ。
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(商品紹介分より)
ガーゼ素材のハンカチの周りに、レース糸でフリルをつけていきます。
このように縁に飾ることを”エジング”といいます。
レース編みのように見えるこのエジングは、タティングレースの手法のひとつです。
日本で一般的に知られている糸巻き(シャトル)を使ったタティングレースとは違い、針(ニードル)を使ってつくります。
本来のニードルタティング用の針は13㎝と長さがあり、慣れるまでは扱いにくく感じると思います。
もっと多くの方に簡単にニードルタティングを試してほしいと思い、作って使える楽しい作品を考えました。
こちらのキットでは、長さ5㎝の短い針を使用してレースを結びながら、直接ハンカチに縫い付けていきます。針先は丸くなっていますので、指に刺さることはありません。動画とテキスト、必要な道具がセットになっていますので、お一人お一人のペースに合わせて楽しんでいただけると嬉しいです。
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ブログに「ニードルタティング」をまとめました。ご感想もこちらからご覧いただけます。
https://ameblo.jp/7iro-nana/entry-12684236003.html
「テキスト(動画付き)とお道具、ハンカチ」のセットはこちら
https://minne.com/items/27174077
針と動画のセットはこちら
https://minne.com/items/28316362
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