盆栽の育て方

盆栽の育て方

松柏類(常緑樹) 1年通して葉を付けています。 真柏・黒松・赤松・エゾ松・五葉松 松柏樹種のほとんどは日当たりのいい場所を好みます。管理場所は朝から一日中よく陽の当たる風通しのよい場所が理想です。但し、ミニ盆栽の場合は真夏の強い日差しなどで水枯れの原因にもなります。真夏の期間は半日陰の場所に移すなど工夫が必要です。 同じマツ科でも、エゾマツ、ゴヨウマツなどは、比較的半日陰を好みますが、盆栽として育てる以上はある程度の日照が重要です。松柏類は水を好みますが、乾かすことも大事です。
特にゴヨウマツは過水により根が傷みやすいので、水やり頻度は控え目にしましょう。 葉水(霧吹きなどで葉の部分に水分を与えること)の効果も高いので毎日与える必要はないので、気がついたときに与えて下さい。週に1~2回程、ごく薄めた液肥を葉全体に吹き掛けると葉色もよくなります。 葉物類(落葉樹) 冬前に落葉、春に新芽 モミジ・ニレケヤキ・ケヤキ・ハゼ 明るく風通しのいい場所を好みます。
本来は日光を好みますが、強い日差しに直接当てない工夫をしてください。強い光に当て過ぎると葉が硬く縮れたり葉色が悪くなってしまい、綺麗な紅葉を望めません。午前中は日当たりが良く午後から明るい日陰になるような半日陰が理想的です。
多少の乾きには耐えますが、葉が展開してからは水の乾きが早くなるので水切れのないようにしてください。 お水やり 基本は、表面の土や苔が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり水をあげましょう。タイミングは表面の苔や土や砂が乾き始めた時です。上からシャワー、霧吹き、スプレー等であげるか、容器に鉢の8分目程度に水を張り鉢底から吸わせ2~4分浸します(液肥の場合は10分前後)。鉢の大きさや土の量で調節しましょう。葉や表面の苔には霧吹きをしてください。水やりの必要がない場合もたまに葉水をしてあげて下さい。※水道水を使った場合には水やりが終わった後、乾いた布等で鉢を良く拭いてください。水道水中のカルキが残り鉢を汚してしまう恐れがあります。 春・夏 [室内の場合]
 基本1〜3日に1回 [外の場合]
 基本1日に1〜2回。朝に1度やり、乾いているようなら夜にもあげてください。 秋・冬 [室内の場合]
 基本2〜3日に1回。室内の乾燥の度合により変わります。(暖房など) [外の場合]
 基本2〜3日に1回 ※あくまでも目安です。鉢の大きさ、土の量でも乾き方が異なります。 水やりは、水をやり過ぎても根腐れの原因になります。苔や土の状態や重さなど、よく観察してやり過ぎないように注意しましょう。 冬越し 最低でも5℃以下の寒さを体験させることで春に新芽を出しやすくします。3月になって温度が上がってきたら徐々に通常の環境に戻しましょう [常緑樹]
寒さに強い樹種がほとんどですが、小さい鉢などは霜や乾燥した風が当たらないように早めに工夫してあげてください。常緑樹は休眠期でも多少活動していますから、日中は日だまりが出来るような場所におくと良いでしょう。 [落葉樹]
モミジ、ケヤキ、ニレケヤキ、ハゼは寒さに強い樹種ですが、小さい鉢などは霜や乾燥した風が当たらないように早めに工夫してあげてください。落葉してからは日光が必要なくなるので日陰でも大丈夫です。室内の管理もできますが、暖かいところではNGです。暖房の効いていない場所、少なくとも5℃以下の環境で寒さを体験させてください。 肥料・活力剤 肥料
ミニ盆栽は小さな鉢に植え込んでいるので土が少なく、また水やりの回数も多いため養分が流れやすいので肥料を与えて栄養をつけてあげることが必要になります。落葉樹と常緑樹、木の種類によって肥料をどれくらい欲しがるかは違います。 肥料を与える期間は4月~11月です。真冬は木が休眠期のため与えると逆に負担になってしまいます。※液肥(水で希釈して使うタイプ。ハイポネックスやバイオゴールドヴィコント等) [常緑樹]
4、5月 固形肥料 
6、7、8月 液肥
9、10月 固形肥料 液肥だけで行う場合
4、5月 2週間に1〜2回
6、7、8月 1ヶ月に1〜2回
9、10月  2週間に1〜2回 [落葉樹]
4、5月液肥2週間に1回
6、7、8月 液肥1ヶ月に1回
9、10月  液肥2週間に1〜2回 ※ハゼは特に必要ありません。 10月以降、紅葉や黄葉で葉が色づいたら肥料は必用ありません。 活力剤
もし元気がなくなってきたら「メネデール」などの活力剤を使いましょう。 特徴
・苔が元気に育ちます。
・新しい根を出しやすくなります。
・植物がイキイキと育ちます。 使用方法は霧吹き等による噴射と水やりの要領で与える方法があります。
定期的に与える事で苔が元気に育ち、葉が青々となり、新たな発根を促します。 室内鑑賞期間 盆栽は基本は屋外管理になります。 室内で鑑賞も可能ですが、夏は3日冬は1週間程度を目安に鑑賞後は屋外に置いて1日4~5時間は日の光を浴びさせましょう。 インテリアに盆栽を取り入れる場合は数種類を3日ごとにローテーションさせるとよいでしょう。 その他 ・エアコンなどの風が直接当たらないようにしましょう。また、ベランダなどで管理する場合も室外機の風に直接当たると乾燥しやすくなるのでご注意下さい。
・落葉樹は冬前に落葉しますが、適度の水やりで来春に新芽が出ます。
・肥料や植替え、剪定等、より詳細が知りたい場合は書籍やWEB等を参考にされる事をお勧めいたします。 ◎外出などで3〜4日水やりできない場合はまず、水をたっぷりあげてから鉢と苔をラップなどで包みます。室内の日陰になる場所に置いてください。この方法は3~4日位が限度です。

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