【猪革の経年変化と獣害問題】

【猪革の経年変化と獣害問題】

左が素上げ加工の革で右が一年間使用した革なのですがメンテナンス無しでここまでの艶と味がでます。 【猪革と獣害問題】 現在野生の猪や鹿による獣害被害によって農家の方々などへの被害がたくさん出ています。そのため猪や鹿などは駆除されているのですが大半は焼却処理や有効活用されずに処分されていると聞きました。 農林水産省の調べによりますと主要な獣種別の被害金額については、鹿が約55億円で前年度に比べ約1億円減少(対前年2%減)、猪が約48億円で前年度に比べ約3億円減少(対前年6%減) 猪革は本来とても高価な革素材で、ヨーロッパの猪革は「チンギャーレ」や「ペッカリー」と呼ばれ重宝されてきた歴史があります。 日本の猪革も牛革や馬革と比べ、傷にとても強く、水分にも強い性質を持っています。そのため、適切な処置を施した猪革は何十年と長持ちし、「孫の代まで使える革」として活用することが可能です。 また、牛革の2/3程度の重さしかないため、同じ製品でも軽い革製品に仕立て上げることができます。加えて、人間の皮脂が猪革にとって天然のメンテナンスオイルになるので、お手入れが大変ではない「メンテナンスフリー」の革製品に生まれかわらせることができます。 自身のブランドは経年変化も大事にしその中で環境問題などにも注目し力を入れて行きたいと考えています。

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若手ファッションデザイナー

L-DORESCENCE
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