てまりは日本各地で作られているものなので様々な作り方があり、使われている素材も違います。
ここでは豆鈴のてまりをどのように作っているかご紹介します。
*豆鈴てまりの作り方*
1. 芯になる綿花を極細の糸で数百回、千回と巻いて土台まりを作ります。
まんまるに包むのは難しいです、、、
小さくなるとさらに難しくなるので、意外にピアスの土台のほうが手間がかかります。
(インテリアにするような大きなてまりはもみ殻を和紙にくるんだものを芯にします。
針を刺すたびサクサクと感触が楽しいのですが、豆鈴のてまりはアクセサリーなので、綿花を芯にしています。)
2. 土台まりを星に見立てて、北極、南極、赤道を定め
金銀糸で地割り(糸かがりの印になる線)を施します。
3. 朝の光で糸色合わせをします。
絹糸は着物の色に合わせて染められています。
豆鈴のてまりは京都産の糸を使用していますが、各社それぞれの色味があって、
わずかな色の差は日が高くなってくるとわからなくなってしまいます。
微妙な淡さ、青み、透明感が合うように取りあわせて、図案を決めて準備します。
4. 図案は古典・オリジナル両方あります。
手を動かしていると色んなアイディアが浮かんできます。
一つ一つ時間がかかるので、なかなか試せなくて作りたいものが溜まっていきます。
5. 絹糸を針に通して、土台まりの表面に糸を渡していき、掬い留めながら模様をかがっていきます。
土台まりの表面がかくれるくらい、たっぷりと絹糸でかがるのが好きです。
6. 極細の金糸、銀糸で仕上げのかがりをして完成です。
お付き合いくださりありがとうございました。
軽くて可愛い豆てまり、お手元に届きますように。