なすと

　「さりげなくオシャレに！」をコンセプトに、お客さまに「小粋（こいき）」を提供するショップです。　普段使いのアイテムにこそ、「強く主張はしないけれど、なぜか印象に残る」そんな個性があるといいですね。
　天然石には宝石といわれる高価な石から、岩山を形成する岩石、道端に転がっている石ころまで、実に多種多様なものがあります。その中で、建築材料などに使われている「御影石（みかげいし）」や「大理石」は大きくて重く粗雑なイメージがありますが、よーく見ると「綺麗な模様と色調」を有していることがわかります。　宝石ほど主張は強くないですが、実に印象に残る石です。
　そこで、これらの石を使い、普段使いのアイテムとして天然石ボールペン（ナスボ）を作りました。　ナスボは石材をくり貫いて作りますので、石の迫力と存在感があります。　ビジネスシーンでもプライベートでも、メモを取ったりサインをしたり、人前でボールペンを使う機会は多くあります。　そんな時に「オッ」と印象に残るのがナスボの魅力です。　
　一方、石は人間の営みにおいて、とても重要な役割を果たしてきました。旧石器時代から人間は石を活用し、岩山を崇め、装飾品としても活用してきました。そのため、人々は石に神秘性とパワーを感じてきたのかもしれません。　ナスボは さりげなく石を携えることができ、いつでも独特の感触と重量感を指で感じとることができます。
　石材加工には木工加工技法のひとつであるペンターニング（ろくろによる木製ペンの製法）を応用しています。　しかし、硬くて脆い石材を加工するのには手間と時間を要し、大量に生産することができません。　完成した作品から順次アップしていきますので、ぜひお気に入りの一品を探してください。
　なお、天然石には自然ならではのシミやヒビがあります。これにも、また趣があります。天然素材ならではの外観と質感を是非お楽しみください。

　御影石（みかげいし）に接する機会があり、世界中の石材を調べているうちに、その魅力にハマってしまいました。　
　何とかこのすてきな石材を身近なものにしたいと思い、御影石をくり貫いてボールペンを作ることを思いつきました。ところが硬くて脆い石材をペン形状にするのは容易ではありませんでした。失敗に次ぐ失敗の連続で、２年かけてようやく作品に仕上げることができました。
　まだまだ創意工夫が必要です。これからも努力を積み重ねていきます。