腎臓病の愛猫の最期MEMO

腎臓病の愛猫の最期MEMO

先日、初めての腎臓病の老猫(20歳)を看取りました(2023.08.14)。 初めてのだったので「最期がどんな状況になるのか」が知りたくて、経験談とかいろいろ検索しましたが、見つけられず、ずっと不安でした。 なので(様々なケースがあるとは思いますが)今回わたしが経験したことをメモしておきます。 うちの子(ハナちゃん)が、獣医師から「腎不全になる可能性がある」と聞かされ、治療を始めたのは2000年〜でした。 なので、3年ちょっとで亡くなったことになります。 《1ヶ月前から変化が… 》 ハナちゃんは、亡くなる1ヶ月ほど前から「これまで出来ていたこと」が出来なくなりました。 ①トイレで出来ない 7月に入り、定位置(トイレ)でオシッコが出来なくなり、床でしていることが増えました。 その為、動線(ハナちゃんが行き来する場所)にシート敷き詰め作戦を開始。 それでも1日2回はオシッコしていたので、死期が近いなんて、全く思いもしませんでした。 ②食欲がなくなる いつも食べてる量が食べられなくなり、残すようになりました。これも、歳だから仕方ないか… くらいに思っていました。 ③カリカリを拒否 これまで、必ず食べていた腎臓ケアのカリカリを全く食べず、拒否するようになりました。 匂いがよくて、絶対食べていた「ベッツセレクション 猫用腎ケア」にもプイっとするようになりましたΣ(´□`;) 《食欲がなくなる》 亡くなる1ヶ月前からカリカリを全拒否されたので、ウェットを大量注文。 しかし、ウェット&チュールなら食べるだろうと思ってたら、それにも食いつかず、全く口にせずにベッドに戻ることも… なので、数回に分けて、私が寝てるハナちゃんの所に行き、スプーンで口の前まで運ぶ。というやり方になりました。 同じ頃、ペットシーツの上でオシッコが出来なくなりました。 └ シーツを敷いていない場所でするようになった → シーツが認識出来なくなったのか…?? 《ゴハンを食べれなくなった》 亡くなる8日ほど前から、ゴハンを一口も食べられなくなりました。 スプーンで口の手前まで持っていっても、匂いを感じないのか、全く反応もしなくなり、口に入れるのも難しい感じになりました。※その為、鼻やアゴとか、口の周りにウェットが大量につく事態に… そして、この頃からハナちゃんお得意の「特大ゴロゴロ」も聞かれなくなりました。 ※体を少し触っただけでも特大のゴロゴロが始まるのですが、全く音が鳴らなくなりました(;へ:) 《歩けなくなった》 ついこの間までベッドの乗り下りや、部屋間の行き来が出来ていたのに、亡くなる5日前から歩けなくなりました。前日まで名前を呼ぶと私の所まで来れてたのに、あまりの急激な衰えに、正直ショックを隠せず、号泣しました。 なので、この日から、ハナちゃんは寝てばかり状態となりました。 腎臓病について調べたら、痛いとかではなく「ダルいのだ」と書いてあるサイトがあったので、歩けなくなって本人も相当ショックだとは思うけど、もしかしたらダルさの方が勝って、あまり感じないのかも… と(様子を見てて)思ったりしました。 《最期のオシッコ》 最期のオシッコは亡くなる4日前。 少し目を離したすきに絨毯にオシッコされてしまい、ショックだったけど、もぉ、そんなこと考えてる場合じゃなかったです。抱っこしてベッドに連れて行こうとした直前のことでした。 オシッコした後は当然歩けないので、その場にコテっと倒れ、自力ではどうにも出来ない状態。これにはさすがに泣きました(ノ_<。) 《ゆるいウンチが続く》 同じ日、1日様子を見ていて、なんとなくヤバイかも… と思ったので、夜、キッチンの電気を点けっぱなしにし(寝室に明かりが入るようにして)ベッドに連れていきました。そして「もしかして今日が山かも」と思ったので、ずっと様子を見ていました。 でも、夜中うとうとする時間があり、ウンチ(ゆるい系)をしてたのに気づかず、数時間?辛い思いをさせてしまいました(反省)。※すぐに気づけなかった為、お尻や尻尾にウンチがついて、拭くのが大変でした(特に臭いが取れず…) 翌朝、うんち対策として、マナーウェアを装着(↑)。 午前中またゆるゆるのうんちをし、昼過ぎにもまたうんちをしたので、おそらくこれが最後の排泄物ではないか(体の中にあるモノを全て出したのか…)と思いました。 でも体に何も入っていないとしたら、やっぱりなんとかゴハンを食べてもらいたい!と思い、チュールをスプーンに入れ、無理やり口を開けて入れたましたが(舌の上に乗せる感じ)、夜中に寝たまま(少しだけ)吐いたので、無理をさせてしまった… と、またまた反省(-_-;) 一体どうすれば… (焦焦焦焦) 《小さな痙攣を始め20分で》 翌朝(亡くなる日の朝)、水とご飯をあげたくて、100均に行ってスポイトを買って来ました。 で、水はなんとか飲んでもらえましたが、ご飯(なめるタイプ)はやはり拒否られてしまい、ガックリ。 もう、本当に本当に、何も口に入れられない状態なのかも… 夜7時にベッドへ。 いつもは私の枕元に寝るのだけど、この日は頭が重くて(コテッとなってしまって)頬っぺたが潰れちゃう感じでツラそうだったので、首元を安定させる為、猫ベッド(ふちが盛り上がってる)に寝かせ、私の横に置き、観察しながら横になり… 顔をこちらに向けるようにベッドを回したら、ハナちゃんが目を開けててずっと私の方を見てたので「いいから寝なさい。眠ったまま逝けるといいね…」と言いながら瞼を閉じたけど、すぐに目を開け、また私を見る。の繰り返し。 泣かないように堪えてたけど、この「ずっと私の顔を見てる」に、涙腺崩壊。 この日から床ずれを防ぐ為に3時間ごとに体勢を変えてあげようとタイマーをセットして自分も横になったけど、ハナちゃんの視線が気になり、手を握ったり、体をさすったりしながら、しばらく声をかけ続けましたた。※思い出話(ハナとリクがうちに来た時のこと)とか… 9時30分頃、まだ早いと思いながらも体勢を変える為一度抱き抱えたら、頭が(全く力が入らず)グタッとなってしまったので、慌てて猫ベッドに戻す。 9時40分頃、ちょっと咳き込んだ感じになりながらも、まだこちらを見ていたので(TーT)、今度は顔の下にタオルを敷き、顔をうずめるような体勢(横向き)にしてあげ、ダメもとで瞼を閉じてみたら、今度は目を開かず… あ、もうすぐかも… と思い、私もピッタリと横について見てたら、定期的に小さい痙攣をするように体が震え、小さな小さな音で息をし… それから20分ほどしたら、その小さな息が聞こえなくなりました。心臓を触ってみたら、動きがなくなっていました。 《苦しみから解放、涙なし》 ハナちゃんが息を引き取ったと分かった瞬間、涙は出ず、安堵感の方が勝った感じでした。 きっと、自分の体が動かなくなったことにショックを受け、情けなくて悲しくて… かなり辛い思いをしてただろうと想像するので、その辛さ・苦しみから一日でも早く解放されたのなら… と思うと、そっちの方が嬉しくて… 「ああ、よかった…」と思いました。 おつかれさま。。 がんばったね。。 長い間一緒にいてくれてありがとう。。 すぐに体を拭き、体勢を整え、近くのスーパーに保冷剤を買いに走りました。 正直、こんなに早く息を引き取るとは思っていなかったので(準備してなかったので)、取り急ぎ凍らしていたソルティライチ(ペットボトル)をタオルで巻いて、ドライアイス代りにしました。 《兄弟猫が迎えに来た》 息を引き取る瞬間を看取り、亡骸を前にしても… 不思議と涙が出ませんでした。 先に逝った兄弟猫のリクくんの時は、急死だったので(帰宅したら廊下で死んでた)、亡骸を前に、それはそれは泣きまくりました。 その前のチャコの時も夜中に亡くなり、ずっと泣きながら火葬業者を探し、火葬に行く時も、遺骨を抱いて帰る時もずっと泣いてました。 でもハナちゃんの場合は、18歳を過ぎた頃から覚悟をしていたのと、ここ数日、顔を見ては泣き… を繰り返していたのと… あとは「これ以上(長く)苦しまなくて済んだ」という安堵感が大きかったのが「泣かなかった原因」なんじゃないかと思います。 それだけ、未経験の「腎不全の最期」に恐怖を感じていたので、長く苦しまなかった。というのが本当に救いでした。 寝る前に、先に逝った兄弟猫(リクくん)に線香を上げながら「リク… ハナちゃん迎えに来て。そろそろラクにしてあげて」とお願いし、ハナちゃんにも「もういいよ、リクが待ってるから。リクのとこ行きなさい」と言いながら顔をなでました。 お盆時期ということもあるので… もしかしたら本当にリクが来ていて、ハナちゃんをラクにしてくれたのではないか… そんな風に思ったりします。     ・     ・     ・ 翌朝、あちこちの火葬場に連絡しましたが、翌日しか空いていない為、もう一晩一緒にいることになり、その日は十分冷やしたハナちゃんの遺体と兄弟のリクくん(お骨)と一緒に久しぶりに3人で寝ました。 火葬業者さんから「首元とお腹をしっかり冷やせば、腐敗臭がおさえられる」と教えてもらったので、複数のペットボトルと保冷剤を(交互に冷凍し)交換しながら冷やし続けました。 翌々日。 朝10時予定の火葬のお迎えが9:45に到着。 猫ベッドからダンボールにハナちゃんを移し、業者さんに託しお見送り。 この時、いよいよ家からいなくなる。と思ったら、涙腺が切れ、号泣。 でも、歳を取ってから(40過ぎから)アレルギー性鼻炎になった為、号泣するとすぐに鼻が詰まって息ができなくなり、ずっと泣き続けられなくなりました。※すごくすごく泣きたいのにすぐに鼻が詰まるので、正直気持ちが切れます(-_-;) 12時、予想より早くハナちゃん帰宅。 これまでで一番小さい骨壷に入れられて戻って来たけど、正直場所を取らないからこっちのが助かるなぁ… と思いました。ネットで骨壷(3.5寸)というのを見つけたので、それを買って、リクくんの遺骨(左)も移し替え、色違いの風呂敷を買って、3人でお揃いにしようと思います。 以上が、私が経験した「腎臓病の猫を看取った1ヶ月」でした。 ごはんを食べられなくなった時、お医者さんへ連れていって「点滴/注射」をしてもらう。という方法もあったと思いますが、私は車を持っていなくて、ガリガリになったハナちゃんを抱えて… ということは考えられませんでした(かえってハナちゃんに負担をかけると判断)。 最期の覚悟ともろもろの準備の目安としては「食欲がなくなった」「立てなくなった」になるかもしれません。 あと、腎臓病悪化の目安「オシッコ」もですね。 今回私がビックリしたのは、ゆるゆるのウンチを3回連続でしたことです。ゆるゆるってことで、最期にお水も一緒に出したのかも… なんて思いました。 ※うんち対策として、早めにマナーウェアを装着するといいかもしれません お骨になって帰って来てからも、相変わらず「ママ、今日○○だよ〜 ハナちゃん」と、いないハナちゃんに声をかけては、いつもいた場所にハナちゃんがいなくて、うぅぅ… (TーT)となっていますが、気が張っていた時と比べ、気持ちは安定しています。 3度目のペットロスはこれからかもしれませんが、これまでの2回と比べ、なんとなく、早めに乗り切れそうな気がしてます。 うちは20歳の老猫だったので、全ての腎臓病の猫さんにあてはまるとは思いませんが、私のように「腎不全に恐怖を覚え、不安いっぱいのママさん」の参考に、少しでもなったら嬉しいです。 《骨壷を揃えました》 後日、楽天で骨壷を検索し、3.5寸の骨壷を注文(他の2人のと比べて少し大きかったので、3寸でよかったようです)。 一緒に骨壷カバーも揃えようと思い、小さめの風呂敷を3色購入しました。 これで、よーやく3人の骨壷を並べることが出来ました。

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