子供に嫌われる果物「八朔」と「八朔ジュース」について

子供に嫌われる果物「八朔」と「八朔ジュース」について

こんにちは、オフィスkokomoの坂井と申します。 レターを書くのは初めてなので何を書けば良いかと机に向かいながら、砂糖たっぷりの甘いホットコーヒーと焼きすぎて少し焦がしてしまった食パンを横に文章を考えています。 今回は最近、作り終えた八朔ジュースについて書きたいと思います。 八朔と聞くと、若い方の中には「八朔?はっさくって何?」という方が結構いらっしゃいます。 かくいう私も八朔なんて若い時には見向きもしなかったし、果物全般にそんなに強い興味も示しませんでした。 昨今の果物離れが進む中、みかんはその地位を何とか保っているのに対して、八朔は皮が厚く、剥きにくく、食べるとその酸味と苦味に、子供たちはこの世のものとは思えないような顔をして、絶対に二度と食べないだろうなと思います。 40代の私が八朔を美味しく感じ始めたのは30代になってからでした。 きっかけはとあるバーでソルティドッグに使われるグレープフルーツジュースを八朔にして作ったものを飲んでからです。 八朔のジュースがこんなにも美味しいものかとおかわりしたのを覚えています。 それから数年が立ち、親子何代にも渡って八朔を栽培している農家さんと出会い、そこで頂いた八朔が他のものよりも酸味、苦味、甘みが強く、複雑な味を形成してとても深い味わいをしていたのです。これをジュースにして多くの方に飲んでもらいたい、自分で本当に美味しい八朔ジュースを作りたいと思い、絞って瓶詰めをして頂ける加工場を探し、ラベルをデザインして、チャームを作りました。 八朔ジュースのデザインをするにあたり、八朔の収穫時期の冬の寒い1~2月の夜空に浮かぶ月が、収穫した八朔の果実と同じ色合いをしていたので「crescent moon」とワインやリキュールなら良いのでしょうが、八朔ジュースには不釣合いとも思えるようなネーミングにしました。それに合わせるように夜空の絵と月に猫を入れて、チャームも月のモチーフにしました。 最初は周りから八朔と分かりにくいし、何のジュースか酒か分からん、こんなジュース売れるわけがないと言われましたが「売れなければ売れなくてもいい、美味しいと思ってもらえる人が1人でもいたら少量でも作り続けよう」と思っていました。 現在は和歌山市ふるさと納税返礼品になったり、和歌山県和歌山市の商業施設キーノ和歌山などで販売させて頂き、ありがたいことに買って頂ける方も増えて、作って良かった、美味しいと言って頂ける方がいて良かったという想いでうれしく思います。 最後まで読んで頂ける方がいるのかいないのか、拙い文章にお付き合い頂き感謝致します。気の赴くまま何かまた書きたいと思います。 オフィスkokomo 坂井

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