オートクチュール刺繍とは？

オートクチュール刺繍というのは、DiorやCHANELに代表される一流ブランドのドレスなどに用いられるフランス伝統の刺繍技法です。特殊なかぎ針を使ってステッチを施したり、ビーズを縫いつけたりします。時には、数十時間、数百時間という途方もない時間をかけて1着のドレスのために、機械ではなく手刺繍で飾っていくのです。 その美しさは、心が奪われるほどうっとりするものです。オートクチュール刺繍が施されたドレスというのは、実際に目にすると息を飲むほどの存在感なのです。 オートクチュール刺繍の基本は、オーガンジーという透ける布に裏からビーズ等を透かして刺繍していくのですが、お針子倶楽部では透けない洋服の生地に刺繍していくため、指先の感覚だけを頼りに、ビーズやスパンコールが見えない状態で刺していきます。手先の器用さと経験が必要な、根気のいる刺繍なのです。 そのため、長い時間をかけて刺繍が出来上がった時の喜びはひとしおです。 お針子倶楽部では、この刺繍によって、着る人にときめきを感じてもらえたら…という気持ちを、一つ一つのビーズに思いを込めて、刺繍に取り組んでいます。