「これつくるにはどれくらいの時間がかかるの?」と聞かれることが度々ありますが、
正直、私自身よく把握できず、答えに窮してしまいます(^^;
まず、私の制作工程はリッパー1本持って着物を解くことから始まります。
両袖、衿、見頃、裏地など、それぞれのパーツを分解し、布の状態に戻していきます。
丁寧に手洗いし日陰干し&風通し。アイロンをかけた後、布を1㎝前後の幅に裂きます。
ビリビリと布を裂くのは意外に爽快気分だったりもするのです。
生地によっては手では裂けないモノもあり、カッターで切る場合も多くあります。
それから整経という機に糸を張るための計画・下準備をします。
整経台に、織幅に必要な本数、長さ、色の配置も考え、
綾を取りながら経糸(たていと)を巻き付けます。
整経台から外した糸を機に移し、綜絖通し・筬通しを等を経て、
ようやく機上げ=織る準備完了です。
よこ糸(裂き糸)を入れてトン、足を踏み替えてトントン…の繰り返し。
織る作業は柄にもよりますが、集中すれば比較的早く進みます。
経糸と緯糸の交差による色遊び、一番楽しい工程です。
織り上げた布を機から外したら、
一度水通して乾燥、今度はミシンの出番です。
最終段階、バッグや小物へと変身させるのです。
普通の四角いだけじゃない、あんな形、こんな形のバッグを作ってみたい、
合わせる内生地の色柄、ポケットの仕様、合う持ち手はどんな素材?
悩みまくります(笑)
総じて言える事は、
すべての工程に於いて、無心になれます。
楽しい事をしている時は、時間があっという間に過ぎていく。
かかった時間はこれからも答えられないかも知れません。。。。。
続く。