小さな小さながまぐちがピンチを救ったお話

小さな小さながまぐちがピンチを救ったお話

手のひらよりも小さな小さながまぐち。 ちいさながまぐちは可愛らしくて、なんとなく心が和みます。 でも、使いみちは?ただ可愛いだけ? そんなふうに感じるかもしれません。 たしかにそれでも良い。 というか、可愛いくてなんだかうふふという気持ちになるだけでじゅうぶん役立っている、と思う。 バッグチャームとしてぶら下げるだけで、じゅうぶんかわいい。 わざわざ中身を入れなくたって、かわいいだけで良いじゃないか。 でも時には、小さいからこそ大活躍!みたいなミラクルも起こるのです。 そしてこれは私の母の話。 試作品として出来上がったネコ印の小さながまぐちチャームを気に入ったというので、母にあげました。 こんな小さながまぐちを何に使うのかと聞くと、500円玉を2〜3枚入れてバッグにしのばせておくとのこと。 「いざという時」のために。 いざという時? そしてある日のこと。 高齢者である母は市内のバスは無料で乗ることができるのですが、その日はいつものバス停に入ってきたバスが別の行先であるということに気づかずに乗ってしまいました。 仕事帰りのため、バスの中で少しだけウトウト。 気がついた時にはバスが隣町へ渡る橋に差し掛かっていたとのこと、次のバス停で降りたとしてもそこはもう市外でバス料金が発生してしまうのです。 しかもこれまたその日に限って、ほとんど現金を持っていない状況。 バス代はかかりませんから、いつもなら帰り道に現金の持ち合わせがなくてもまったく問題はないのです。 でもその日は隣町まで行ってしまったので降りるにはバス代を払わなくてはいけません。 そんな時、バッグにしのばせていたネコ印のミニミニがまぐちの存在を思い出し、無事にバス代を払ってバスを降りることができました。 母のピンチを救ったのでした。 母のようなうっかり事件はあまり遭遇することはないかとは思いますが、キャッシュレス生活で現金を持たずにお出かけする人にはぜひとも「いざという時」のための現金をしのばせておいてほしいなぁと、お店を営む者としましては心から思います。 通信障害・システムトラブル…いつ起こるかわかりませんし、それがたとえニュースにならない程度の小規模なごく短い間のトラブルだったとしても利用者のタイミングによっては「決済ができない!」という状況に巻き込まれてしまうのですから。 「いざという時の現金」ぜひぜひ、どこかにしのばせておくことをおすすめいたします。 また、「がまぐちイコールお金をいれる」ではなくて、いろんな使い方ができるのが小さながまぐちの良いところ。 お薬やアクセサリー、イヤホンなどなど小さすぎて迷子になってしまいそうなものたちの居場所にすることもできます。 もちろん、何も入れずに「小さくてかわいいがまぐち」という存在だけでも良い。 だからこそ、こういった「いったい何に使うの?」というようなちまちまタイプのがまぐちはプチプレゼントに良いのではないかなぁと思うのです。 使い方はいろいろ、使わなくてもかわいい、持ち主さん次第でいろんな活躍ができそうですから。 それに、がまぐちの姿を見た瞬間「?」と「うふふ」な気持ちが同時に沸き起こって、心が和むのではないかなぁと思うのです。 ちょっとしたプレゼントに、小さな小さながまぐちはいかがですか。

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