【革のまめちしき vol.2】革の色付け方法の違いと特徴

【革のまめちしき vol.2】革の色付け方法の違いと特徴

HON MONO WORKSのhonです。 先週末は静岡のYAMABIKO FESに出店してきました。 普段はネット販売のみの私たちですが、 少しでも素材のことが画面越しでも伝わるよう、 この革のまめちしきシリーズを書いています 宜しければ、お付き合いください^^ 今回の内容は『革の色付け方法の違いと特徴』。 革に色を付けるには、染料か顔料のどちらかの材料を使用します。 (染料と顔料のどちらをも使う色付け方法もあります) 染料は革の内部まで色を染み込ませるのに対し、 顔料は革の表面に色を乗せる方法で色をつけます。 よく、染料は水彩、顔料はペンキなどと例えられています。 染料で染めた革は革の下地が見える状態のまま仕上がるので、 もともと付いていたキズやシワも隠さず、 革らしい風合いも見て取れる透明感のある仕上がりとなります。 そして染料で染めた革は経年変化を楽しむことができます もしも使用中にキズがついてしまっても、内部まで色が染みているので お手入れでキズを目立ちにくくすることができます しかし、染料は水に溶けやすいので色落ちや色移りには注意が必要。 対して顔料仕上げの革は、革の表面をコーティングする色付け方法ですので、 均一な発色で革を仕上げることができます また、顔料で革の地肌の風合いなどもまるっと覆われるため、 顔料仕上げの革は革の風合いがあまり感じられなくなります そして使用していても革ならではの経年変化はほとんど起きず、 革のお手入れもそれほど必要がありません また顔料は水に溶けないため、水が染み込みにくい革に仕上がります どちらの色付け方法にもメリットデメリットがあり、 仕立てるものや好みにも大きく左右されることと思います。 HON MONO WORKSで使用している革は、 染料で染めたタンニンなめしの革。 革の風合いもそのままに色を入れ、 しっかりと革の変化も感じることができる。 味わい深くて、革らしい革だと言えると思います^^ 次回は、染料で染めた革ならではの『色ブレ』について触れてみたいと思います!

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アウトドア系レザー小物作家

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