年齢を重ねると文化の継承に危機感を覚えるようになりました。着物は、文化財の一つだと考えます。
昔の着物は、色褪せず、発色が素晴らしいです。その技術は見事です。
柄にも吉祥文様が散りばめられており、健やかに育ってほしい、平穏な日々が続くように願いが込められています。
また、サスティナブルな考え方が今にも通じると思います。美しい晴れ着が傷んだら、美しいところは、別の着物にしたり、布団カバーにしたり、小さな端切れは、お細工物にしたり、大切に使い切ります。
そんな文化を私なりに、伝えていきたいと思い、作品を手掛けています。
84歳、できる範囲で続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。