初めての入園入学グッズ販売と、製作にあたってのこだわり

初めての入園入学グッズ販売と、製作にあたってのこだわり

こちらに書くのはかなりお久しぶりになってしまいました。 今までは手袋やニット帽といった、手編みのニット製品を中心に販売して参りましたが、この3月より、ようやく念願の布製品の販売をスタートしました。 私事ながら、先日一人っ子の息子が幼稚園を卒園し、4月から小学生になります。 息子が入園してからの3年間、私は入院・手術の繰り返しでなかなか体調が安定せず、冬のこたつに入っている時間に編み物をすることが、唯一製作に没頭できる時間でした。 ですが、妊娠中から始めたミシンと編み物、どちらもいつか作家として活動したいという思いはありました。 Instagramには以前のアカウントに縫い物、編み物の作品を沢山アップしていたのですが、それもアカウント乗っ取り被害に遭い、泣く泣く新アカウントにしてしまったので、お見せすることができなくなってしまいました。 最初に作ったダブルガーゼやパイル地のスタイは、お揃いで2週間違いで生まれた姪にもプレゼントしました。 他にもかぼちゃパンツやガーゼケットなど、ベビー用品は沢山作りました。懐かしい。 そして、2歳頃になると、ゆったりしていて涼しい膝下丈のパンツがなかなか無く、ハーフパンツを手作り。 女の子のものも作りたくなり、ワンピースを作って姪と、友人の娘ちゃんに送ったりもしましたねぇ…。 それから、ミシンを本格的に使ったのは、実は3年前の入園グッズ作成が最後です。 友人の娘ちゃんのものも一緒に作ると約束していたのですが、なんとその秋に椎間板ヘルニアで入院。 退院後の冬に、もう気合だけで作りましたね(笑) 入園グッズは、とにかく指定が細かいです。 市販で済ませられるならばそれがベストですが、「作るしかないやん…」となるような要求が織り込まれています。 うちの園では、絵本かばん(レッスンバッグ)にショルダーストラップを付ける必要があったり、防災座布団のカバーは袋状ではなく面ファスナーで表面に貼り付ける仕様だったり…。 そして友人の園ではまた違う仕様や、こちらで要らない給食関係のランチョンマットやお弁当袋など…とにかく色々なものを作る良い経験になりました。 そのグッズたちを3年間、大事に(?)使ってくれて、洗濯を繰り返してクタクタになったそれらを見て、今は感慨深いものがあります。 私の息子には、こちらで販売させていただいているブルーのアヒルの生地で全て揃えました。 3歳頃はまだそこまでこだわりが無いため、夫が好きなアヒルでかわいい生地だったので(笑) 最初はレッスンバッグを持っても引きずりそうで、コップ袋や上履き入れの使い方も丁寧に教えて練習しました。 それでも慣れてくれば、お迎えに行くと靴を履く時に地面に置いたり引きずったり、投げてきたりと、親の考えてもいないような使い方をしてくれます(笑) そのため、なるべく小さなお子様でも使いやすいように、持ち手は長過ぎないようにする。 レッスンバッグや上履き入れは、ハリがありクッション性のあるキルティング生地を使い、お子様が出し入れしやすいように。 薄い生地には裏地や厚手の生地の切り替えを付けて補強する。 ひも類はなるべく扱いやすいように短く、小さいものは片方だけ、大きいものは蝶結びなど必要ない長さにする。 などなど、お子様の使い勝手を考えてお作りするように心がけています。 また、縦40cmの大きめサイズのお着替え袋などは、小学生の体操着入れとしても使いやすいように工夫しています。 通学時に持つことやフックにかけることを考えて持ち手は若干長めに、ジャージなどかさばる衣類でも楽々入るように。 そして、同じくらい大切なのは、お手入れの手軽さ。 基本的にコットン100%の生地でお作りしていますが、 ○キルティング→ 速乾性抜群 ○ローン(アヒル、りんご、フラワーの表地)→ シワになりにくく乾きやすい ○コーマブロード(裏地)→ 薄手だが裏地に使用しても補強効果あり、乾きやすい ○オックス(くるま、ことり、さかなの表地)→ ハリがあり1枚仕立てでも十分な強度があり、通気性が良いため乾きやすい といった特長があります。 お手入れは基本的に洗濯機で洗っていただいて構いませんが、汚れは予洗いしたり、ネットに入れたり、濃色のものは分けて洗っていただくことで、きれいな状態が長持ちするかと思います。 また、私はアヒルの生地は本当にシワになりにくいので、形を整えて干していただけで、アイロンを当てたことはありませんでした。 もちろんアイロンがけしていただく方が、見た目もパリッときれいで気持ち良いですよね。 もうすぐ4月でギリギリになってしまいましたが、今後はコップ袋、給食袋、ランチョンマットを出品させて頂き、今年度の入園入学グッズは製作終了となります。 洗い替えも必要なものですので、よろしかったらチェックしてみてください。 まだまだミシン歴の長い作家さんには及びませんが、来年度もこうしたグッズを販売できればと思います。 そして、今後も園や学校生活に役立つグッズや、大人用の雑貨類も作ってみたいと考えています。 長くなりましたが、今後ともStickaをよろしくお願いいたします。

レターの感想をリアクションで伝えよう!

編む人・縫う人

Sticka Handcrafted Works
作品を見る