なぜ私は刺し子にこんなに魅了されているのか?
私は、結婚後8年目でやっと娘を出産しました。
その1年前には流産も経験しました。
不妊治療もしました。
神社仏閣にはどれほど足を運んだか分かりません。
「命」とはなんと奇跡の連続で
産まれてくるのだろう。
と、考えさせられた8年間でした。
そして、自分もそうやって望まれた命なんだと知り
親の気持ちも分かりました。
昔の親は、流産死産、赤ちゃんが育つのも難しい中で、健やかな成長を望んで望んで、そういう中で
産着などに願掛けのように刺し子を施してきたのだと知りました。
私が刺し子に惹かれたのは、
その連続した縫い模様の芸術的な美しさだったのですが、
そういう刺し子の歴史に刻まれた
人の念に知らずしらず共感していたのかも
しれません。
刺し子といえばふきんなのですが
私がスタイを作りたいと思うのは
赤ちゃんの健やかな成長を願う親御さんと
一緒に私も願わせてもらいたいという思い。
そしてハンカチを作りたいと思うのは
昔の人の願いが色々な模様に込められている、
ご長寿であったり厄除けであったり、
そういう願いをお手元そばで
使ってくださるお客様にお届けしたいという
思いからなのかな、と
考えました。
長くなりましたが
お読みいただきありがとうございました。