螺鈿(らでん)のはなし

螺鈿(らでん)のはなし

皆さんは螺鈿(らでん)をご存じでしょうか? 漆塗りや歴史が好きで、美術館や博物館によく行くという方はご存じかもしれません。 はじめて聞いた、こんな漢字見たことない!という方も、 たくさんいらっしゃると思います。 螺鈿(らでん)とは、 「貝」を使った漆工芸の装飾技法のひとつ。 貝殻の内側の真珠層をシート状にしたものを細かく切り、 漆を使って張り付けて文様を描き出したり、 細かく粉状にしたものを漆の塗面に散らして敷き詰めたり、 様々な美しい表現ができます。 貝も天然素材ですから、真珠層の色合いも様々。 青やピンク、紫、緑、白… まるでオーロラのように幻想的で個性的な色合いを楽しむことができます。 うるしと蒔絵の雑貨suoで販売している作品で、螺鈿技法を使っているのがこちら。 ・青い三日月 ピアス↓ https://minne.com/items/40766231 ・青い三日月 イヤリング↓ https://minne.com/items/40767302 宵闇に浮かぶ青白い三日月を、貝を使って表現しています。 貝の輝きは、光の当たり具合によって色合いが強調されたり、 とても穏やかになったりと表情を変化させます。 使っている貝のかけらは、1㎜程度の小さなかけら。 これを1つ1つ、漆を塗った面に置いていきます。 小さなかけらを使っているため、 色合いはどちらかというと穏やかで白っぽいですが、 貝の持つ自然の美しさと漆の艶感を楽しんでいただける作品に仕上がっています。 一つのパーツを仕上げるのに、大変時間のかかる技法ですから、 「螺鈿」の作品はまだまだ少ないですが、 今後いろいろな表現に挑戦できたらと思っています。 皆さんも、 博物館・美術館に行く機会がありましたら、 「螺鈿」が使われている作品を探してみてください!
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うるしと蒔絵の雑貨

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