『星を採りにいこう』革持ち手のリネンバスケットバッグ

詩をイメージして制作したかばんです。 茶色いバスケットのような形に、あふれる白い光。 銀の刺繍でこぼれた星を描きました。 表地は、風合いの違う二種類のリネンを組み合わせました。 セピア色のリネンはさっくり、オフホワイトのリネンはふんわりとした手ざわりです。 上部は巾着のように閉じられるようになっています。 持ち手は革に芯をくるんで手縫いで縫い合わせており、とてもしっかりとしています。 裏地は夜のようなすこし褪せたネイビー。 底にも星がいくつか浮かんでいます。（布専用絵具で彩色） 背面には、フランス製の美しいブルーグレー色のリボンを結びました。 内ポケットつき。 革はすべて本ヌメ革（牛革）を使用。 無染色ですので、使っていくうちに色が濃くなっていき風合いが増します。 ※革の色がすこし濃くなってまいりましたので、お値下げいたしました。（写真６枚目） これは時間が経つことによる自然な変化で、品質が変わるものではございません。 ＊サイズ 約高さ２５ｃｍ、幅２０ｃｍ、マチ１６ｃｍ 持ち手含まず。横とマチは底部で計測しました。 ＊素材 表地　：麻 （セピア：ポーランドリネン、オフホワイト：ベルギーリネン） 裏地　：１１号帆布 その他：牛革 -------------------- 「星を採りにいこう」 いつかきみはそう言った　まるでひとりごとみたいに それぞれのバスケットを手に　丘を上った なにも喋らず　足音さえ少なに こもれびのように　あわい光が降る 星あかりが指先に染みこみ　しろく透きとおっていく バスケットは　だんだんと　まっしろに塗りつぶされ あふれた星が　ぽろぽろ、ぽろぽろと　流れおちていく 「さいごに、あの赤い星をひと降りもらおう」 きみはアンタレスに手をのばし　そのまま　赤い　ひとすじの光になってしまった さめたバスケットの底には　スープのように溶けた夜空に 星がふたつみっつ　浮かんでいた --------------------