木の名刺入れ　クロガキ

クロガキの木で作った木製の名刺入れです。カキの中で、木の一部が黒くなっている材、黒縞が入っているものをいいます。大変珍しく、昔から日本の木で黒色が出せるのはクロガキだけだったので重宝されてきました。カキノキのうちでクロガキになる木は数万本に1本ともいわれ、とても高価なものです。正倉院御物にもよく使われています。 フタの部分は在庫7点すべて、一枚の板をスライスした単板を表面に使用しましたので、だいたい写真のものに近い木目が出ています。 本体部分は、それそれ木目、色合いが異なります。 サイズは縦約106mm・横約7mm・厚さ約16mmで通常サイズ（91mm×55mm)の名刺が25枚ほど入ります。 （木の名刺入れ　サクラ・カエデより厚さが約4mmほど薄くなりました。） フタは下の写真のようにスライドして開くようになっており、名刺が取り出し易いように底板に穴が空いています。 フタが自由に動いてしまわないように、本体とフタに直径3㎜、高さ3㎜の円柱形のマグネットが取り付けてあり、カチッと止まるようになっています。マグネットの磁気がスマートフォンに影響しないか家電量販店で聞いてみたところ、スマホケースで開閉にマグネットを使用している物もあり、これくらいの磁気では多分大丈夫だろうと言われました。ただ、気になる方はスマートフォンやPCなどの電子機器の近くで保管されないようにお願いします。 材料は、クロガキ、底板とフタの伸縮止めにラワン合板を使用しています。 木部保護塗料のキシラデコール＃101カラレスで仕上げました。 デザイン・制作　みくまり木工芸