3Dプリンター用 MK8 ロングノズル

3Dプリンター用MK8 ロングノズルです。 3Dプリンターのノズルは「口径」で分類されますが、実は「ノズル長」もプリント品質に大きな影響を与えます。 しかし、一般的に市販されているノズルにはノズル長が明記されておらず、切断して調べてみるとその多くはノズル径の1〜2倍の長さしかありません。 ノズル長が短くなっている理由は、おそらく「プリント速度を上げるため」と「製造コストを下げるため」です。 ノズル長を短くすれば抵抗が減りフィラメントをより高速に射出できます。また穴を空けるためのドリルも長持ちします。 その代わり欠点もあります。まず抵抗が少ないため「タレや糸引きが増えます」。またノズルが短いわけですから当然「寿命も短くなります」。 例えばグラスファイバーを含んだフィラメントをプリントすると1日持ちません。 このように、本来なら使用目的に応じてノズル長を選べるべきなのですが、既製品がないので自分で作る事にしました。 このロングノズルは、市販のステンレスノズルの先端に「直径2 mm、長さ4 mmのHSS-CO鋼」をロウ付けして製作しています。 HSS-COは、ステンレス等の切削加工に使う工具鋼で、これでノズルを作るとステンレスに比べて10倍以上長持ちします。 ノズル長を長くすることにより、まず「タレや糸引きが格段に減ります」。 またノズルの寿命も延びます。材料が硬くしかもノズルが長いからです。 その代わりプリント速度は、ノズル径やフィラメントの性質にもよりますが20 〜 40 mm/sec（1200 〜 2400 mm/min）程度まで下げる必要があります。 無理にプリント速度を上げると、フィラメントを引いて戻した後のプリント開始部分が欠けたり、ドライブギアがフィラメントを削ることになります。 というわけで、このロングノズルはカーボンファイバーやグラスファイバー等の添加剤入りフィラメントを多用し、 プリント速度よりもプリント品質を重視する人に向いています。 ロングノズルは一点ごとの手作りなので、口径やノズル長は自由に指定できます（加工が可能な範囲で）。 注文時に備考欄で「口径」と「ノズル長」を指定してください。 口径とノズル長はノズル側面に略号で刻印されています。例えば「1506」は「口径0.15 mm、ノズル長0.6 mm」を表します。