【文學標本】室生犀星「蜜のあわれ」ブックマーカー

ーーーーーーーーーー 「あたいが死んだら、おじさまは別の美しい金魚をまたお買いになります？」 「もう飼わないね、金魚は一生、君だけにして置こう。」 ーーーーーーーーーー 室生犀星「蜜のあわれ」 愛らしい少女の姿をした一匹の赤い金魚と、年老いた作家の無邪気で妖艶な恋物語「蜜のあわれ」を栞にしました。 登場人物の会話のみで構成された小説であり、変幻自在に人と金魚へ姿を変える赤子(あかこ)と、それに翻弄される老作家の奇妙で甘美な関係性が巧みな会話文によって繰り広げられます。 真っ赤なドレスのようにひらひらと揺らめく尾鰭が終始目に浮かぶような、蠱惑的で美しい幻想小説です。 製作した栞には、深紅のドロップビーズと可愛らしい金魚のチャームを飾りました。 ※製作にあたり、著作権が消滅した文学作品を使用しております。 ※こちらは再販のため、封入されている紙片の形や色合いは画像と異なります。 【サイズ】 全長:約12.2cm 【検索用キーワード】 文豪　幻想的　深紅　真紅　耽美　恋愛　読書　小説　しおり　アンティーク