仏様の供養のため、また場を清めるために古くから寺院などで行われてきた散華(さんげ)。
現代では蓮の花びらを形どった紙片が撒かれることが多いようです。
その紙片を持っていると幸せが訪れるとか、お守りになるとも言われ、中には趣向を凝らした美しい絵柄の描かれたものもあり、収集する方もおられます。
ある時私はこの散華をまねて、日本刺繍を施した花弁形の小さな巾着袋を作りました。
それが「蓮華袋(れんげぶくろ)」の始まりです。
散華に着想を得たのに「散華袋」としなかったのは、散華が戦死を意味する不幸な時代があったから…
日本では古来、針目には身を守る呪力が宿ると信じられており、背縫いのない小さな子供の着物には「背守り」が施されていたそうです。
ですが、同じ祈りの針目でも、戦時下の「千人針」はあまりにも悲しすぎました…
本当は戦地になど行かせたくないのに、どうにもできない。でも何かしてやりたい。
千の玉止めを持たせるしかなかった女性たちのやり場のない思いは、想像に難くありません…
戦争は二度とあってはなりません。
平和への願いを針目に託し、その形で慈しみの心を伝えたい。
私はこの蓮華袋を、千羽の鶴を折るような気持ちで作り続けたいと思います。
そして、ただ美しいものを作りたいと針を持てる今日の幸せを思います。
そしてこの幸せが明日も続くことを願います。
******
蓮華袋は小さな巾着袋です。
袋としては十分実用的に仕立てておりますが、刺繍には繊細な絹糸を使用しております。
ご使用時は丁寧にお取り扱いいただきますようお願いいたします。
形見のお品やお守りなど小さな宝物をいれて枕元に置いたり、香袋や季節の飾りとしてお楽しみ下さい。
蓮華袋が皆様の、そして大切な方のお手元を照らすものとなりましたら幸いです。
針目が邪気を払いますように。
絹糸の輝きと手刺繍の温もりが、日々のなぐさめとなりますように…
仏様の供養のため、また場を清めるために古くから寺院などで行われてきた散華(さんげ)。
現代では蓮の花びらを形どった紙片が撒かれることが多いようです。
その紙片を持っていると幸せが訪れるとか、お守りになるとも言われ、中には趣向を凝らした美しい絵柄の描かれたものもあり、収集する方もおられます。
ある時私はこの散華をまねて、日本刺繍を施した花弁形の小さな巾着袋を作りました。
それが「蓮華袋(れんげぶくろ)」の始まりです。
散華に着想を得たのに「散華袋」としなかったのは、散華が戦死を意味する不幸な時代があったから…
日本では古来、針目には身を守る呪力が宿ると信じられており、背縫いのない小さな子供の着物には「背守り」が施されていたそうです。
ですが、同じ祈りの針目でも、戦時下の「千人針」はあまりにも悲しすぎました…
本当は戦地になど行かせたくないのに、どうにもできない。でも何かしてやりたい。
千の玉止めを持たせるしかなかった女性たちのやり場のない思いは、想像に難くありません…
戦争は二度とあってはなりません。
平和への願いを針目に託し、その形で慈しみの心を伝えたい。
私はこの蓮華袋を、千羽の鶴を折るような気持ちで作り続けたいと思います。
そして、ただ美しいものを作りたいと針を持てる今日の幸せを思います。
そしてこの幸せが明日も続くことを願います。
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蓮華袋は小さな巾着袋です。
袋としては十分実用的に仕立てておりますが、刺繍には繊細な絹糸を使用しております。
ご使用時は丁寧にお取り扱いいただきますようお願いいたします。
形見のお品やお守りなど小さな宝物をいれて枕元に置いたり、香袋や季節の飾りとしてお楽しみ下さい。
蓮華袋が皆様の、そして大切な方のお手元を照らすものとなりましたら幸いです。
針目が邪気を払いますように。
絹糸の輝きと手刺繍の温もりが、日々のなぐさめとなりますように…